ベンジャミン・バトン 数奇な人生

b0041912_159669.jpg 今朝は比較的近所でオーガニック野菜のマルシェが立つというので出かけたら、出店者はなんと二人だけという超ミニマルシェでした。それでも、ニース郊外の家庭菜園で有機栽培されたらしいレタスやわけぎ、皮を剥いてカットされたかぼちゃなどを仕入れたので、夕食のみそ汁に入れてみようかと思います。スーパーなら10キロ6ユーロ弱のニンニクが、有機栽培だと10ユーロだからどうしても高めだけど、やっぱり安心第一と思って購入しましたが、そもそもニンニクに農薬は必要なのでしょうか?

さて、フランスでも好調な出だしの「ベンジャミン・バトン」、いかにもアメリカ映画らしい出来上がりのファンタジーでした。
  子供の頃夢中になった「トムソーヤの冒険」や「王子と乞食」の生みの親であるマーク・トウェインが「80歳で生まれて18歳に近づいていけたら、どんなに幸せだろうか?」と口にしたのを「華麗なるギャツビー」のスコット・フィツジェラルドが膨らませて短編小説にした話を映画化したもので、話題のブラッド・ピットの特殊メイク変身ぶりは確かに迫力があります。
   誕生の共に母を亡くしたベンジャミンは、80歳の老人の姿の赤ん坊として生まれたため、不気味に思った父親によって老人ホームの前に捨てられてしまいます。それを見つけたホームで働く若き黒人女性クイニーに拾われたベンジャミンは、医者に短命だろうと診断されたものの、不自由な身体でホームの老人立ちに混じって、意外にすくすく成長して行くのでした。 
  大人に近づくにつれ、老人から少しずつ若返って行くベンジャミンは、やがて船乗りになってホームを離れます。激動の20世紀前半を背景に、船長との友情や人妻と恋仲になったりするベンジャミンの成長の軌跡が、結構淡々と描かれます。
  そして、中年近くまで若返ったベンジャミンが故郷に戻った時、幼なじみのデイジー(ケイト・ブランシェット)と再会。二人は激しい恋に落ち、楽しい思い出を重ねて行くのですが、年を重ねて行くデイジーと若返る運命のベンジャミンの愛の生活は、長く続きませんでした。 
 
  80歳で生まれた赤ん坊の成長話を無理なく映像化したのは、さすがデビット・フィンチャー監督という感じです。よぼよぼの老人として生まれ、辛い幼少期を過ごすベンジャミンや彼の悲恋話が、感情をこめずにさらっと描かれている所が面白いと思いました。
  そんな中で、老いた姿形のベンジャミンに惜しみない母性愛を注ぐクイニーの暖かさが際立って伝わって来ます。クイニーの母性が後半のデイジーにも宿ったかのようで、偶然出会った女性によって成長し、愛した女性によって看取られるベンジャミンの運命は、それなりにかなり幸せだったように見えて来ます。
   特に何か心に残るという映画ではなかったけれど、長さを感じさせない構成はうまいし、映像もきれいで、 ファンタジーとしては十分楽しめる作品でした。
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by cheznono | 2009-02-19 02:15 | 映画