フランス人は九九が苦手?

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 「世界で一番不運で幸せな私」で、子供の時代の主人公がヒロインの住むHLM(低所得者住宅)の前に行き、ベランダの彼女に向かって4×6は?というように九九の計算を叫ぶシーンがあったけど、実はフランス人には九九が浸透してないのかも?と時々いぶかっています。私は算数が大の苦手。ずっと数字コンプレックスがあるのですが、フランスやイギリスに行くと実によくお釣りを間違えられます。
 ある時、リヨンのマルシェで5ユーロのテーブルマットを6枚買い40ユーロを差出しました。とても感じの良い売り手の若い女性はにこりと笑って5ユーロのお釣りをくれたので、私が「あれ?6枚じゃなかった?」と言うと彼女は「そうよ、だから35ユーロ頂くわ。」私:「5ユーロの物を6枚買うんだから30ユーロでしょ?」彼女:「5ユーロが6枚だから35ユーロです!」もしかしてフランスの九九は日本と違うんだろうか?という考えが一瞬かすめたけど、まさかね。気を取り直して手のひらをかざしながらもう一度「5ユーロが6つだと30ユーロになるでしょ?」そこでやっと彼女は手元の電卓をパンパンとはじき、あっという顔をして「あーらそうね。間違えちゃった。」と納得したようにお釣りをくれました。5×6=30を電卓ではじく人って初めて見たと思いながらその日は帰宅。でも買ったテーブルマットはなかなか柄も縫製も良かったので、それなりに満足しました。
 そして数日後、もう一度同じマルシェに行き、残り少なくなっていた商品を吟味してると、くだんの彼女がにこやかに近づいて来て、「この間は本当にごめんなさいね、計算間違えちゃって。」と謝ってくれました。冷たい、お高くとまってると評判のリヨンの人にしては愛想が良い彼女にすっかり気を良くした私はまた5ユーロの品を7枚選び、今度は35ユーロきっちりを彼女に手渡しました。彼女:「何だか足りなくない?7枚も買うのに。」私:「あのねえ、5ユーロの物を7枚だから35ユーロでしょ!」うーむという表情の彼女:「そうかしら?。。あっそうかもね。35ユーロね、きっと」そうよ、5×7はどこでも35。数学アレルギーの私でさえ1桁の掛算なら問題ないのに、いったい彼女はバカロレア(高校卒業資格)を取得してるんだろうか?インド人のように2桁の九九まで楽々こなす民族もいるというのに、よくあれで商売ができるわね。この先も気をつけなくちゃとつくづく思わされたのでした。
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by cheznono | 2004-11-23 22:59 | 不思議の国フランス