ニースは安全か?

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  イタリア国境に近く、観光客も多いことから、決して治安が良いとは言えないニースやカンヌの犯罪率が、不況下にもかかわらず2009年はぐっと下がったとの警察発表がありました。フランスの大都市の中で、際立って犯罪が減ったのはニースだけ、とニース市は自らの治安対策と警察官の有能ぶりをアピール。でも果たして実態は、どんなものでしょうか?
 犯罪と言っても血生臭い事件は稀で、多いのはスリ、泥棒、空き巣、押し込み強盗の類。特に目立っていた路上に駐車中の二輪車や車の盗難がカンヌでかなり減少、ニースでも放火される車は大幅に減ったとか。
 車が放火?なんて恐ろしい街、という感じですが、さすがにニースの街中で車が燃えているというわけではなくて、被害は主にニース郊外の要注意地域に偏っています。
 路上の盗難が減った理由は、お巡りさんが増えたのとビデオカメラの設置が進んだから。とはいえ、ニースだけで一年間で2000台近いバイクと1000台余りの車が盗まれ、しかも空き巣と押し込み強盗は増加傾向で、昨年度ニースとカンヌで泥棒に《訪問》された世帯は4000件に上ります。

 そんな中、1月の末、ニースの我が滞在先から遠くない丘の上にあるヴィラに泥棒が入ったと警察に通報がありました。駆けつけたパトカーに、ヴィラのマダムが、「私たちが気づいたから何も盗られなかったけど、怖いわ。」と言うので、事情聴取をした警察官、犯人はどんな男でした?「そうね、白人の若い男で、身長が180cm位あったわ」そうですか、マダム、では犯人を探してみましょう。
 いくらラテン系で小柄な人が多い南仏と言っても、一応ヨーロッパなので、180cm位で若い白人なんてゴロゴロいるのに、警察はそれだけの情報を得て満足したのか、パトカーを転がしてヴィラ付近の探索を始めまたのです。

 その頃、いつもはスクーターで職場に向かう我らが隣人のハンガリー出身のバンジー君が、なぜかその日、一人ぽつんとバスを待っていました。そこへ通りかかったパトカー、バンジー君を見て、「おい、あいつの身長180cm位じゃないか?」と顔を見合わせたお巡りさん達、早速バンジーに近寄って、身分証明書の提示を要求したそうです。
 あいにく身分証明書を自宅に置いて外出したバンジー君、弁明しても警察官は有無を言わさず、署に来るようにとパトカーに誘導。バンジーは素直に警察署に連れて行かれたのでした。バンジーの運命はいかに? つづく
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by cheznono | 2010-03-13 01:15 | 不思議の国フランス