アデル〜ファラオと復活の秘薬

b0041912_23311560.jpg リュック・ベッソン監督構想10年という新作「アデル〜ファラオと復活の秘薬」、フランスで4月半ばに公開され、評判を呼んだ作品がもう東京で観られるなんて、何だか嬉しいなと思って早速観て来ました。
 脚本はかつてフランスでヒットしたアニメがベースで、原作ではヒロインが男好きはするけれどたいていの女性には敬遠される、というキャラだったのを映画向けに男女を問わず受け入れ易い人物像にアレンジしたとか。
 お天気お姉さん出身の新星ルイーズ・ブルゴワンが、その名(ブラン=セック)の通り辛口なセリフを機関銃のように乱発して奮闘しています。

 100年前のパリ。植物園付属の博物館に展示されていたジュラ紀の恐竜の卵が突然ふ化し、巨大な怪鳥が夜空へと羽ばたきます。老教授エスペランデュー(ジャッキー・ネルセジアン)が1億3500万年も眠っていた卵を蘇生させてしまったのでした。
 一方、秘境専門のジャーナリスト:アデル・ブラン=セックは、事故で植物状態の双子の妹を救うべく、なぜかエジプトのピラミッドに赴き、ラムセス2世の侍医のミイラを探し当てます。何でも侍医が《復活の秘薬》を使えるとかで、妹を治療するには侍医のミイラが必要だと、王家の谷に潜入したのでした。
 やっとの思いでミイラをパリに運んで来るアデルでしたが、頼みの綱のエスペランデュー教授は凶暴な怪鳥を復活させた罪で逮捕され、死刑の宣告が下されていました。
 エスペランデューが医者のミイラを蘇生させてくれなければ、妹を救うことができません。焦ったアデルは、思いつく限りの方法で、エスペランデューの脱獄を試みるのですが、死刑の日が刻々と迫って来て。。。

 こう書くと、何だか本当に漫画だなという感じですが、映像だと案外自然?に展開します。ただ、鳥の恐竜を手なずけたアデルが空飛ぶシーンは、「アバター」にそっくり。もう少し工夫がほしかったかも。
 「アメリ」と女性版「インディアナ・ジョーンズ」が混じったような、何ともゆるーい感じのアドベンチャー劇、とはいえ、100 年前のパリが舞台だとあまり違和感を感じません。これがニューヨークだったら、いくら20世紀初頭でも中途半端過ぎてお話しにならないでしょうが、パリなのでレトロな映像も美しく、後半のルーブル美術館での「ナイト・ミュージアム」的なシーンも無理なく楽しめました。
 私の好きなマチュー・アマルリックの役には愕然としたけれど、奇想天外なストーリーに加えて、フランスらしいユーモアとエスプリの利いたセリフが魅力の愉快な作品です。
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by cheznono | 2010-07-10 23:32 | 映画