ガフールの伝説

b0041912_222781.jpg 久しぶりに映画のご紹介、しかも珍しくアニメーション・ファンタジー。でも「ガフールの伝説」は日本で10月初旬から公開されているみたいで、遅ればせながらのレビューとなってしまいました。
 米国の児童小説作家キャスリーン・ラスキーのベストセラーの最初の3巻を映画化したものらしいですが、原作に関する知識は皆無の私、ただただフクロウとミミズクが大好きなため、宣伝記事が気になってシネマに足を運んだ次第。映画館に入る時は子連れでもないのに何だか恥ずかしいと思ったけど、全くの杞憂でした。観客は全員大人。と言っても私を入れて5人のみ。フランスでの公開後2週間でこれじゃあ、もう次週はないわね。
 しかし、子供向けのフクロウ・アドベンチャーと侮るなかれ。3Dの魅力いっぱいの凝った映像が堪能できる作品です。

 家族水入らずで楽しく暮らしていた少年フクロウのクラッドとソーレンの兄弟は、飛行訓練中に謎のフクロウグループ純血団にさらわれてしまいます。
 純血団とは自分たちメンフクロウこそ最優秀なフクロウと信じ、他種のフクロウを征服して、支配しようと企んでいる好戦的なやから達で、よそのフクロウのひな鳥を次々に誘拐しては、自分たち純血団の戦士として洗脳、教育を試みています。
 日頃から攻撃的な兄のクラッドは、メンフクロウの女王に気に入られ、さっさと純血団の戦士として順応してしまいますが、正義感が強く心優しい弟ソーレンは友達になったジルフィーと共に命からがら純血団の巣城を脱出。父親から聞かされていた正義の味方ガフールの勇者たちを探す旅に出ます。
 どこか遠い伝説の地に住むガフールの勇者たちなら、悪の集団からフクロウ王国を守ってくれる筈。まだ飛ぶことを覚えたばかりで、長距離飛行に不安のあるソーレンとジルフィーですが、叩き付けるような雨の中もガフールの神木を目指して、必死で飛び続けるのでした。

 本当は鳴り物入りで始まったローマン・デュリス主演のスリラーを観るつもりだったのだけど、5ユーロで観られる割引チケットがあったので、フクロウのファンタジーにしばし身を投じるのも良いかと思ったのが正解でした。
 カラフルな「アバター」は3Dのせいで、気分が悪くなった観客も少なくなかったけれど、「ガフールの伝説」は全体的に色を統一させていて、隅々まで強いこだわりとセンスの良さが感じられます。
 フクロウの羽の動きや産毛の震えまで、3Dならではリアルな描写に目を見張るし、胸躍る雄大な飛行や冒険も体験でき、まさにフクロウ版「ロード・オブ・ザ・リング」という感じ。
 純血団フクロウとガフールの勇者フクロウとの決戦は、いくら猛禽類とは言え、武器を使った激しいアクションにちょっと眉を顰めましたが、兄クラッドとソーレンのいきさつ等、勧善懲悪に終わらせずに兄弟間のビターな側面を描いている点など、なかなか興味深かったです。
 ただし、なぜか風邪を引いて帰宅。映画館は何せ私を入れて4人しか観客がいなく、がら空きだったから、シネマのせいではないと思うけど。仕方なく、今日はショウガとレモンのお茶を飲んでゴロゴロしています。明日以降、症状が重くならないことを祈るのみ。
[PR]
by cheznono | 2010-11-11 02:28 | 映画