パリに上陸したナンキン虫

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  この夏、マンハッタンの高級ブティックやエンパイヤーステートビルなど、ニューヨークのあちこちでナンキン虫が繁殖して大騒ぎになった、という報道から3ヶ月経った11月末、ちょうどパリのホテルに泊まっていたら、ニューヨークのナンキン虫がパリに上陸したというニュースが流れたので青くなりました。
 だって、まずナンキン虫騒動に震え上がったのは、米国人旅行者の利用が多いパリのホテルというではないですか。ナンキン虫が一度ベッドやシーツに取り憑くと、もう始末に負えないそうで、個人で駆除するのはものすごく難しいとか。何せメスの生む卵は500個にも上るため、その繁殖力は推して知るべし。
 よって、パリ市の衛生局も対処に乗り出し、既に600件以上駆除しているし、害虫駆除業者の電話は鳴りっぱなしで、大忙し。今やホテルだけじゃなくて、パリの普通のアパルトマンがナンキン虫の恐怖にさらされているなんて、そら恐ろしい。
 駆除業者によると、汚いアパルトマンから高級住宅街のきれいな住宅まで、ナンキン虫は所を選ばず広がっているようです。ベッドに取り憑くナンキン虫はまさに小さい吸血鬼で、さされると一週間は絶えられないようなかゆみに悩まされるのが特徴。
 ナンキン虫は温度が13℃以下だと活動を停止するらしいのですが、雪に見舞われた寒いパリでなおも話題になるのは、たいていのアパルトマンがセントラルヒーティング利用で室温が高いためでしょう。
 もちろん、既にパリだけでなく南仏トウールーズを初め、ナンキン虫はフランス中あちこちに出没しています。
 加えて、子供の頭にたかるシラミも増加中らしく、学校でシラミを移された子供に親がいくら除菌シャンプーを使っても効果が見られなくて、困りきっているという話も。シラミに耐性ができてしまって、市販の虫除けシャンプーではなかなか駆除できないのが現状なのだとか。
 なんとフランスの子供の30%が、シラミの保持者というから、旅行者だって人ごとではすまなくなるかも知れません。
 こうなると、うっかりTGVの背もたれに頭をつけることもできないじゃないの?と思いますが、やっぱり電車や飛行機などの乗り物は、ナンキン虫やシラミが移動する格好の場所なので、用心するようにと報道されています。
 しかし、どうやって避ければ良いのでしょう?頭にシャワーキャップをかぶってTGVに乗るわけにも行かないし、防護服を着て飛行機に乗るわけにも行かないのに。パリに劣らずニューヨークとの行き来の多い東京に、ナンキン虫が上陸していないと良いのですが。。
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by cheznono | 2010-12-16 01:47 | 不思議の国フランス