昼下がり、ローマの恋

b0041912_0353069.jpg  ローマを舞台に繰り広げられる三つの恋模様をイタリアらしいコメディタッチで描いた「昼下がり、ローマの恋」。深みには欠けるけど、経済危機もどことやら、自分の欲望に忠実に、泣いて笑って毎日を謳歌する人びとを温かい目で見つめるオムニバスで、楽しい気分になりました。

 新米弁護士のロベルト(リッカルド・スカルマチョ)は、恋人との結婚に向けて用意周到。新婚生活を楽しみにしています。
 そんな折り、トスカーナの田舎町に出張したロベルトは、村きってのセクシーガール:ミコルと知り合い、あっという間に恋仲に。出張中もローマの恋人とスカイプで愛を確かめ合いつつも、ミコルにぞっこんとなるのですが。。

 良き夫で良き父であるはずのTVキャスター:ファビオは、パーティーで出会った情熱的な女性エリアナに誘惑され、一夜限りの約束で一線を越えてしまいますが、その後が大変。情が濃くてリビドー過剰なエリアナに、仕事も家庭も引っ掻き回され、人生が狂う羽目に。

 そして、いよいよロバート・デ・ニーロとモニカ・ベルッチの登場。
心臓移植をしたアメリカ人歴史学者のエイドリアンは妻と別れ、今はローマで引退生活を送っています。彼の住むアパルトマンの管理人オーグストは頼れる飲み友達。
 ある日、パリで成功したと聞くオーグストの娘ヴィオラが帰国。ゴージャスながらどこか陰のあるヴィオラに惹かれるエイドリアンですが、実はヴィオラは借金取りから逃れる身でした。

「明日のパスタはアルデンテ」のリッカルド・スカルマチョが、愛する婚約者がいるにもかかわらず、知的な彼女とは正反対のギャル風美女に夢中になり、板ばさみに葛藤する青年を好演しています。
 今ひとつ結婚に逡巡していたローマの婚約者が、ロベルトと3日離れたことで彼の大切さに気づき、二人の将来に前向きになるのと対照的なロベルトの浮気で、男と女の違いが浮き彫りに。

 とりを務めるデ・ニーロとベルッチの存在感はさすが。それだけに、物語の単純さが惜しいけど、人間幾つになっても明日はどういう出会いが待ち受けていて何が起こるかわからない、というメッセージに元気を貰いました。

 ただ、せっかくオムニバスなのだから、たまたま同じアパルトマンに住む住人というだけでなく、三つのストーリーにもう少し関連性があれば、いくらか作品に深みが出たのではないかしら?
 ともあれ、やっぱりイタリア、毎日楽しそうだし住みやすそうで羨ましくなるような映画でした。
公式サイト: http://hirusagari-roma.com/
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by cheznono | 2012-03-06 00:51 | 映画