アレキサンダー

b0041912_6244043.jpg 大歴史スペクタクルを期待してアレキサンダー大王の映画を観て来ました。父王の謎の暗殺後、20歳でマケドニア王となりペルシャ帝国を初め世界制覇(といってもインドまで)に挑み、弱冠32歳で亡くなるまでを描いた壮大な時代劇。アンソニー・ホプキンス扮するエジプト王プトレマイオスが若き日に仕えたアレキサンダー王への思い出と"真実”を後述筆記させながら、物語を展開させてゆく手法ですが、長い映画なのに言葉による説明が多いのが残念でした。コリン・ファース演じるアレキサンダーに大王としての風格や魅力が今ひとつ感じられなかったのも失望した一因です。息子を世界一の王にする野望と妄執に生きるアレキサンダーの母親役:アンジェリーナ・ジョリーはとてもエキゾチックな雰囲気で蛇をいつもまとわらせ迫真の鬼気迫る演技でした。
 さすがオリバー・ストーン監督、戦闘シーンのスケールにはびっくりで、これは「HERO」かと思うような大人数とすさまじい迫力で本当に中国映画を意識してるのかなと思ったくらい。「トロイ」を観た時にも思いましたが、兵士達の前で世界制覇の決意表明をしながら指揮を取るアレキサンダーの姿が米国大統領に重なり、とんでもない数の命を無駄にする戦争の虚しさばかりが伝わって来て、観終わった後もちょっと憂鬱で、フランスメディアの評価が概ね上々だったのがどうも納得のいかない映画でした。
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by cheznono | 2005-02-13 06:50 | 映画