2013年総括ときめく映画ベスト5

 あけましておめでとうございます。
2014年が皆さまにとって、健やかで実り多い一年となりますように。

 遅ればせながら昨年観た映画を振り返り、独断と偏見に満ちた2013年ベスト5を選んでみました。
昨年は全然映画を観に行けなかった月もあるため、映画館で観た作品は合計25本。

 まず5位は「クロワッサンで朝食を」かな。中年女性が一人異国で働くことの難しさや、十分な遺産があっても異国で老いる老婦人の孤独に、エッフェル塔の佇まいが冷たく迫って来るような映画でした。
b0041912_12588.jpg  4位はベン・アフレック監督・制作・主演の「アルゴ」(正確には2012年秋公開映画)。1979年、イラン革命が激化するテヘランで、アメリカ大使館が過激派によって占拠され、52人が人質に。混乱の最中、どさくさに紛れて逃げ出したアメリカ人6人がカナダ大使の自宅にかくまってもらいます。
 しかし、イラン側の執拗な捜査の手が迫ったため、CIAが救出作戦を練るのですが、担当者トニー・メンデスのあまりに奇抜な脱出作戦に6人は疑心暗鬼となり。。。
ハリウッドで「アルゴ」という架空のSF映画を企画、6人をその撮影スタッフに偽装してイランから出国させようとするトニー・メンデスの冷静かつ人間的な人物像が実に魅力的。サスペンス劇としても一級で、結末がわかっていても、あまりのスリルに後半は心臓の動悸が止まりませんでした。

 b0041912_162612.jpg 3位は18世紀のデンマーク王室を舞台にした「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」。精神を病んだ国王クリスチャン7世の元に嫁いだ英国王ジョージ3世の妹カロリーネ。王の侍医で親友ともみなされたドイツ人のストルーエンセと恋に落ち、子供を身ごもります。
 フランスの啓蒙主義に感化されたストルーエンセは、王の信頼を受けてデンマークの政治改革を進めて行きますが、貴族たち特権階級の反感を買い、王妃との不倫も明るみになって、反逆罪に問われ失脚。
 薄幸の王妃カロリーネ・マティルダは、マリー・アントワネットとほぼ同世代です。デンマークでは有名な歴史的事実を新たな解釈で映画化したというこの作品、非常に見応えがありました。

 2位は「最後のマイウェイ」。究極のエゴイスト的な面もあるけれど、類いまれな才能に恵まれ、ジョニー・アリデイに追いつけ追い越せの勢いで自身の実力を頼りに上り詰めて行ったクロード・フランソワへのオマージュです。

b0041912_182213.jpg 迷った挙げ句の1位は「ライフ・オブ・パイ 虎と漂流した227日」。ブッカー賞を受賞したベストセラーをアン・リー監督が映画化。3Dで見応え十分の海洋アバンチュールであり、同時に哲学的示唆に富んだ作品。奇想天外なストーリーに加えて、ラストの衝撃は「鑑定士と顔のない依頼人」どころではありませんでした。
 インドから家族で乗りこんだ北米行きの貨物船が遭難、一匹のトラと救命ボートで漂流することになった少年パイ。動物園を経営する父親が一家でカナダ移住を決め、動物たちも一緒に貨物船に乗せてインドを出航したものの、大嵐に遭遇して船が沈没。必死で救命ボートに飛び乗ったパイは、そこに体重200キロ強のベンガルトラが潜んでいるのに気づいて驚愕します。
 かくて、パイと猛獣を乗せた救命ボートは太平洋上を漂い、227日に渡る壮絶なサイバイバルゲームが繰り広げられるのですが、、

 今年も新春から話題の映画が続々公開されるので、大いに期待しています。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
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by cheznono | 2014-01-03 01:09 | 映画