ロワール:アンボワーズ城

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 フランソワ1世が気に入っていたお城の一つアンボワーズ城は、ルネッサンス期に何人もの王族を迎えてその最盛期を迎えます。
城館向かいのチャペル、聖ユベール礼拝堂にはレオナルド・ダ・ヴィンチがお墓が。ダ・ヴィンチが与えられた住まいは、アンボワーズ城近くのル・クロ・リュセです。
 フランソワ1世の孫の時代に、城内でプロテスタント信者がたくさん殺されてしまった事件があったため、アンボワーズは血塗られた城というイメージが拭えませんが、町は中世の残り香が濃くて、なかなか素敵でした。

 ランジェ城でアンヌ・ド・ブルターニュと半ば強引に結婚したシャルル8世は、このアンボワーズで生まれ、同じ城で亡くなった珍しい王様です。イタリア遠征でイタリア文化に影響を受けたシャルル8世は、この城にイタリアから多くの文化人を呼び寄せたとか。同じくイタリア文化に魅せられたフランソワ1世の先駆者だったと言えるかも知れません。
 けれど、シャルル8世は一番おばかな死に方をしたフランス王として紹介されることが多い不名誉な王様。アンボワーズの地下で当時の人気スポーツ、ジュー・ド・ポーム(テニスの前身と言われる)を楽しんだ際、ひどく気がせったシャルル8世は、うっかり地下の低い門に頭を強打してしまい、死の床に。あえなく、28歳の生涯を終えます。
 ブルターニュ公女アンヌを自分の婚約者の父親マクシミリアン1世と離婚させ、自分はその娘と婚約解消して、アンヌ・ド・ブルターニュと結婚した報いだったのでしょうか?

 夫婦仲は良かったというシャルル8世とアンヌとの間には嫡子が育たなかったため、アンヌは亡き夫の従兄弟ルイ12世と再婚。ルイ12世はシャルル8世の姉で足にハンディキャップのあるジャンヌという王妃がいたのに、結婚20年余りにしてジャンヌの身体的問題で夫婦関係はなかったとローマ教皇に申し立ててなんとか結婚無効を取り付け、晴れてアンヌと結婚するのでした。

行き方:トウールからの路線バスが一番安い。国鉄アンボワーズ駅からは約1㎞。
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by cheznono | 2015-05-24 03:07 | フランスの城と歴史