ロング・エンゲージメント

b0041912_6135093.jpg 大ヒットした「アメリ」のスタッフの話題の新作「ロング・エンゲージメント」。セザール賞は逃したけれど、ヒロイン、マチルダ(オードレイ・トトゥ)の恋人役のガスパー・ウリエルと復讐に燃える娼婦を演じたマリオン・コティヤールが演技賞を獲得しています。
 19歳のマチルダは、第一次大戦に出征した恋人マニクが軍罰を受けて死亡したという報せを受け取ります。マニクは戦場から逃れたいために他の4人の仲間と共に故意に自分の身体を傷つけた罪で、ドイツ軍目前の塹壕の中に置き去りにされ、死に至ったという軍側の説明に納得の行かないマチルダは、直感から恋人の生存を信じて、わずかな手がかりや目撃者の証言を求めて奔走、探偵まで雇って戦場での真相を突き止めようと力を尽くします。証人の話や探偵の報告を聞く度に、希望を抱いたり、意気消沈したりするマチルダは、アメリにも共通するような内向的で個性的な性格。実際のオードレイ・トトゥは男勝りで社交的なタイプらしいですが、マチルダ独特の心境を彼女ならではの雰囲気で好演しています。
 でも、何より心に迫るのは激戦で有名なソンムの戦場の悲惨さ、そして人々が大量に犠牲になって行くことの虚しさでした。婚約者の帰りを信じるマチルダの住むブルターニュの田舎の牧歌的な風景と、爆撃で破壊された戦場の荒廃とのコントラストもとても効果的。見終わった後、老マダムから美しい映像だったけど悲惨で、、と話かけられましたが、私もこれは、ラブストーリーやミステリーをうまく使った反戦映画なのではと思いながら、映画館を後にしました。
関連サイト http://long-eng.warnerbros.jp/
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by cheznono | 2005-04-08 07:25 | 映画