ロマネスク教会
2005年 06月 02日11世紀頃からキリスト教徒の間ではスペインの聖地サンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼が大ブームとなったため、巡礼路の1つだったトゥールーズもたくさんの巡礼者が立ち寄るようになりました。12世紀に完成した赤レンガ作りのサン・セルナン聖堂は、殺到する巡礼の人たちを受け入れ宿泊させたりする役目をしたようです。教会の門や壁に彫られた聖人の像や動物などのロマネスク彫刻もこのトゥールーズで生まれました。壁に浮き彫りにするロマネスク彫刻はフランス全土に広まり、その技術を持ったトゥールーズの石工たちは各地で引っ張りだこ。彫刻の芸術性にも中世の南仏文化の豊かさが現れているように思います。
毎週日曜の朝、サン・セルナン聖堂の周りではノミの市が開かれ、怪しげなガラクタから中古品や手作り物、ちゃんとした新品までいろいろなスタンドが並んで結構な賑わい。ぞろぞろと人並みの中、教会の周りを回りながら市を見て歩くのはわくわくします。でも、残念ながら掘り出し物に出合ったことはありません。