ザ・インタープリター

b0041912_18314.jpg シドニー・ポラック監督のサスペンス映画「ザ・インタープリター」を観て来ました。ニコール・キッドマンが国連の仏語-英語の通訳で、アフリカのマトバ共和国で育ったためアフリカの言葉も話せ、そのために偶然マトバの大統領の暗殺計画を聞いてしまうという出だしです。ニコール・キッドマンは好きな女優さんですが、「ステップフォード・ワイフ」のようにとんでもない作品にも主演してるから、今回はあまり期待していませんでした。でも、これが思いがけずよくできた社会派サスペンスで、ハリウッド映画にありがちなアクションや派手な展開ではなく、心理描写にも重さを置いて、かつ息もつかせない緊張の続く面白い作品でした。
 ショーン・ペン演じるシークレット・サービスの捜査官は多情な妻を亡くしたばかりで、その辛い経験と葛藤しながらすごいプロ根性でニコールを護衛する役目を務めますが、ロバート・デニーロを彷彿とさせるような味のある表情を合間合間に見せて、年輪を感じさせます。ニコールも過去に深い心の傷を追ってちょっと屈折している役はお手の物という感じで孤高の通訳者を演じ、ショーン・ペンとの心のふれあいもじんわりと胸に来ます。
 10年前にルワンダで行われたフツ族の大量虐殺をテーマにした映画「ホテル・ルワンダ」をニースで観ていたので、アフリカでの大統領の扇動による虐殺という今回の背景もリアルに感じられ、要所要所に実際にありうる事件を織り交ぜているような、久しぶりに現実感のあるサスペンスでした。
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by cheznono | 2005-06-09 01:32 | 映画