悩める神父さん

b0041912_1664742.jpg 去年のカンヌ映画祭で話題になったペドロ・アルモドバル監督の「バッド・エデュケーション」がまだ公開中ですね。神学校生の少年が神父から性的虐待を受け、その過去が取り返しのつかない傷となって人生を狂わしてしまうという内容ですが、実際ヨーロッパのあちこちで神父のスキャンダルが取りざたされる今日この頃。その度に、やっぱり神父さんもプロテスタントの牧師さんのように結婚を許されるべきではと思うのです。
 カトリックの神父さんもその昔は女性との付き合いを制限されていなかったのに、中世に聖職者達があまりにも堕落したため、綱紀粛正で女性と関係を持つことが禁じられたそうです。昔は法王庁にもプロの女性が出入りして坊さまたちはかなり遊んでいたというから、いっきに生涯の禁欲を命じられた聖職者達はどう思ったでしょうか?
 神父さんといっても皆人間だし、フランスでも大きな街なら教会に近い市街のアパルトマンに住み、普通にスーパーで買物をし映画やTVを観ながら暮らしているわけで、現代のように何でもありの時代にひたすら神に捧げた身の上だからと自分達だけ清廉潔白でいるのは並々ならない強い意志が必要でしょう。妻帯できないから、という理由ではないけれど、カトリック教会のあふれるフランスは真剣な神父さん不足に陥っています。今やフランス人神学生は激減し、あちこちにある教会の責任者である神父さんのなり手がいなくなってしまったのです。よってフランスの教会は東欧やアフリカから神父さんを呼んできて、数年間なりの契約書をかわし、フランス語の習得にも援助をしてそれぞれの教会を任せるようになりました。今日、仏語でミサをあげているのはアイルランドやポーランドの神父さんだったりするのです。
バッド・エデュケーション:http://www.gaga.ne.jp/badeducation/
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by cheznono | 2005-06-11 16:42 | 不思議の国フランス