皇帝ペンギン

b0041912_184584.jpg 1月末にフランスで公開されて以来、数ヶ月のロングランを誇ったリュック・ジャケ監督のドキュメンタリー映画「皇帝ペンギン」。マイナス40℃にもなる南極の過酷な気象条件の中で、巣を作らずに仲間との共同生活の中で必死に子育てをするペンギンたちの姿を描いた素晴らしい作品です。
 子供の頃、両親から贈られたいぬいとみこさんの「ながいながいペンギンの話」という絵本に感銘を受けて以来、ペンギンはずっと私の憧れの生き物。いつか四国の方にペットとしてかわいがられているペンギンがいて、お使いなどもこなすというTV番組を見た時も、ペンギンの賢くて主人に忠実な性質に胸を打たれたものです。でも、見渡す限りの雪原を延々と歩き、時には腹ばいになって氷の海に向かい、エサをとって生き延びる南極のペンギンたちを圧倒的な映像で見せるこの映画はまた全然別物でした。ブリザードの中で懸命に卵を抱き、雛を守るパパペンギン。出産の後、エサを探しに海に向かったメスのペンギンを待つ間、何ヶ月も絶食しなくてはいけないなんて、想像を遥かに超えた忍耐力です。温厚で攻撃性のない皇帝ペンギンたちの生態に、生きとし生ける者の本当の強さを教えられたような気さえしました。
 鳥というよりもイルカに近いと云われるペンギンの南極での生態をたった三人だけで撮り続けたジャケ監督には本当に脱帽です。ペンギンたちの心の声を人間が吹き替えるなんてという批判も見かけましたが、若手人気女優のロマーヌ・ボーランジェ初め3人の俳優の声は要所要所のみだし、わざとらしくなくてすっと自然に耳に入って来ました。
公式サイト http://www.gaga.ne.jp/emperor-penguin/
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by cheznono | 2005-07-24 18:33 | 映画