一番人気の美術館
2005年 09月 15日ここにはマチスやシャガールの作品も少しありますが、中心はブラックやミロ、ジャコメッティなどの絵や彫刻、公園のような庭にも彼らの作品が飾られています。林の中の自然と芸術作品の調和が一番の売りで、キュービスムやシュールレアリスムが好きな恋人達がそぞろ歩くには絶好の場所。個人的にはミロがイラストを付けたシャルル・レネの詩の展示に引き付けられました。
でも哀しいかな、やっぱり私には現代美術はわからない。庭の彫刻やオブジェにも心が動かされる感性に欠けているなということを思い知るような見学でした。マーグ財団美術館はこの規模の美術館では珍しく全くの独立採算制でフランス政府の芸術援助を受けていないため、アートマネジメントなどを全て自分達で決定して賄っているので、入場料が高いのも痛かったです。でも、シブいヨーロッパ人があれだけぞろぞろ押しかけ、何時間も鑑賞を楽しんでいるのだから、わかる人にはとても価値の高い美術館なのでしょうね。