フォアグラの悲しみ

b0041912_1749264.jpg 鳥インフルエンザがついにフランスの鳥農家に及んだため、日本政府がすぐにフォアグラの輸入を禁止。日本はフォアグラ消費大国らしく、フランスのフォアグラ生産者は突然の輸入禁止にショックを受けているようです。
 私もフランスで覚えた鴨肉とフォアグラの味。日本でフォアグラの話をすると「癖がない?匂わない?」と聞かれることも多いので、日本がフォアグラの主な輸入国の一つと知ってちょっと意外でした。以前はレバーと同類のような感じがして食べてみたいと思わなかったフォアグラ。でもフランスではよくアントレに登場します。結構簡単に作れるらしく、家庭でもよく手作りされています。特にクリスマスの時期には必需品で、スーパーで売っているフォアグラ用の薄くて丸いブリオシュを軽くトーストしてフォアグラをのせてパクっと食べるのがおいしくて、しばらくやみつきになりました。
 とはいえ、フォアグラの生産方法が残酷なため、フランスでも動物愛護協会などが強く反対していて、フォアグラを食べない運動を実行している人も多いと聞きます。確かに鴨やダチョウのくちばしをこじ開け、栄養価の高いエサをどんどん流し込み、強制的に太らせて肝臓を肥大させ、フォアグラを採るわけですから想像すると本当に残酷。それでも、美味には逆らえないなんて人間の業の深さを感じます。自然に囲まれたフォアグラ農家でひょこひょこ歩いてる鴨やダチョウの姿がかわいいだけに、尚さら太った肝臓を採られるために飼育されていると思うとぞっとします。ある意味では毛皮のために飼育されているミンク以上にかわいそうな鳥たちなのかもしれません。
 写真は、鴨肉やフォアグラの名産地でガストロノミーで知られるペリゴール地方のサルラです。
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by cheznono | 2006-03-01 18:16 | 不思議の国フランス