ナルニア国物語

b0041912_0314584.jpg 「永遠の愛に生きて」でアンソニー・ホプキンスが演じたC.S.ルイスのファンタジー、「ナルニア国物語」。「指輪物語」のトールキンと同じオックスフォード大学の教員として親しかったというルイスが、子供向けに書き上げたナルニアのシリーズは、中学生の頃に夢中になって読んだ筈ですが、既にストーリーは全く頭から抜けていました。ああ情けない。お陰で映画は新鮮な気持ちで先入見なしに観ることができたけど。
 第二次大戦下、田舎に疎開した4人兄弟の末娘ルーシーが、疎開先のお屋敷のワードローブの奥に雪で閉ざされたナルニアを発見し、やがて兄や姉たちもナルニアの世界に入り込んで、行きがかり上、思わぬ冒険に巻き込まれます。ナルニアは100年もの間、白い女王に支配されて冬だけの時代を送っている国。そこの不思議な住人たちの信じる、4人の子供がナルニア国を悪女の独裁から救い出すという予言に兄弟たちが当てはまると言われ、彼らはナルニアの真の王、ライオンのアスランとその配下に力を貸す決心をするのですが。。
 若い頃は無神論者だったというC.S.ルイスがキリスト教徒に改宗し、ファンタジー作品にも自身のキリスト教感を強く投影させていったと聞いていましたが、みんなの待ち焦がれた救世主を象徴するアスランの描き方にもそれ程は宗教の暗示を感じませんでした。アスランが人間の身代わりに処刑され、復活を遂げるくだりはともかく、100年間雪と氷に閉ざされていたナルニアにいっきに春をもたらすというドラスティックな変化とキリスト教の誕生がしっくり結びつかないのは、私の聖書の理解が浅いせいでしょうか?
 リーアム・ニーソンのアスランの声がナルニア住民の尊敬と敬愛を一身に受ける真の王としての威厳と良心がにじみ出ていて印象深かったです。魅惑された声と言えば、ヴィム・ベンダース監督の「アメリカ~家族のいる風景」で西部劇のロケ現場から突然逃亡を図ったサム・シパードを追うティム・ロスが知的な発音のイギリス英語でぼそぼそしゃべる声にもすごく惹かれました。やはり、声と話し方はその人の印象をかなり左右するものですね。
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by cheznono | 2006-03-28 01:11 | 映画