ダヴィンチ列車が行く

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話題の「ダ・ヴィンチ・コード」。原作は読んだけれど、カンヌで笑われたという映画はまだ観ていません。今年のカンヌ映画祭の審査員の一人だったパトリス・ルコントが、「大人版のハリーポッターだよって聞いたから、僕は観なかったよ。」と言うのを聞いて腰が引けています。
 でも、この間何気にニース駅を通りかかったら、ホームにダヴィンチ列車が停まっていたので乗ってみました。TGVを博物館のように改造したこのダヴィンチ列車、5月後半からフランスの主だった21都市を周って、各駅に1日2日停車しては無料で一般公開しているのです。このタダというのに惹かれて、列車に乗り込むと中はよくできた文化祭の展示場のごとく、イタリアルネッサンスの寵児レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯と作品が紹介されていました。客車の中は各テーマによって番号分けされていて、入口で貸してくれるオーディオフォンを番号に合わせると説明が流れるので、結構面白い。展示品はちゃっちけれど少ない予算でここまでがんばったねという感じです。
 でも、16両くらいある長いTGVの後半は雰囲気ががらっと変わって、商工会議所の職業訓練の促進車両となったので、驚きました。失業率に悩むフランスだから、トスカーナの名士と農家の娘との私生児だったレオナルドが、実習によって絵画や彫刻、鋳造など次々に身に着けて行ったことにあやかって、専門職の技術を習おうというキャンペーンに利用したようです。でも、私が乗ってみた時は、商工会議所が期待しているような若い求職者は皆無で、ただ好奇心で展示を見に来たような人ばかり。せっかくTGVを大きく改造して国内を回っている割にはちょっと宣伝力不足かも?とはいえ、一見の価値はあるので、6月18日まで走っているダヴィンチ列車をどこかの駅で見かけたら、試しに乗って見てください。
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by cheznono | 2006-06-09 23:38 | 不思議の国フランス