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地中海的食材の秘訣

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 コート・ダジュールの秋のマルシェを彩る食材の一つ唐辛子。真っ赤な唐辛子ブーケは、セップなどのキノコや木の実が主流の秋の味覚の中でひときわ目を引きます。一般にフランス人は辛みの強いものは苦手だし、プロヴァンス辺りのマルシェでは見かけない唐辛子ですが、イタリア人の多いニースでは活躍しています。
 マルシェに並ぶ豊富な唐辛子とガーリックの組合わせは、韓国料理の食材と共通するものがありますね。違うのは、韓国では唐辛子とニンニクをゴマ油で調理するのに対して、地中海料理はオリーブオイルを使うところ。韓国人の友人から、「日本人とは外見は似ていても精神の構造が全然違うと思うけど、イタリア人とはすごく共通点を感じる」と言われたことがあるし、「韓国の人にはラテンの血が流れているのでは?」といった感想をフランスで聞いたこともありますが、その理由は基礎になる食材が似てるからでしょうか?
 イタリアでペペロンチーノ・スパゲティ用の薬味の袋を買って来て、ニースでも重宝していました。これは、ドライハーブとガーリックと唐辛子のみじん切りにお塩がミックスされたもので、パスタ以外に野菜炒めやスープ、魚介類の料理に使えるすぐれものです。いつも、家でパスタを作る時はレトルトのスパゲッティソースに野菜やキノコなどを加えてたのですが、市販のソースの味にもいい加減飽きて来たので、何か簡単かつおいしい方法はないかと思っていたこの頃。
そこで、今日のお昼は野菜と鶏肉をチョコチョコっと炒めてから、茹でたスパゲッティにオリーブオイルとペペロンチーノ用の薬味を振って、サクッと混ぜ込んだら、シンプルだけどピリッと辛味の効いたパスタの出来上がり。これならソースよりもあっさりしている分、飽きにくいかも知れません。
 唐辛子には身体の循環を良くしたり、体内の脂肪を燃やし易くするという効能が期待できるとか。ニンニクは発ガン性を抑えることが証明されている数少ない食品だし、これに抗酸化の旗手オリーブオイルを使うわけだから、やっぱり地中海料理はとても健康的。その割りにフランス人や韓国人に比べ、イタリア系のマダムの方がかなりふっくらしているのが不思議ですが、あれは甘いものに目がないイタリア人が、デザートに凝った上のドルチェ・ヴィータ(甘い生活)の結果なのかも知れません。
by cheznono | 2006-10-16 01:34 | いつもの暮らし