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フランス式チープシック

フランス式チープシック_b0041912_0501620.jpg このところさすがに11月らしい気温になって来たので、重い腰を上げて冬物との入れ替えと洋服の整理を始めました。もう着る機会はないかも知れないけれど、それ程着てないから捨てるにはもったいないという服の多いこと。取っておくか処分するか、この決心がつかない服がたくさん収納に詰まっています。
 そういう中で、色が今ひとつとか、洗濯で色が褪せたような気がするといったような服をより分けてダイロンで色染めしてみると、これが面白くて、かなりはまっています。今日はブルー系の日と決めると、その日は明るいブルーに染めたいセーターやプルオーバーを3つくらいまとめて染めては、元の地色や素材によって仕上がりの色の違いを楽しんでいます。うまく行くと古着が生き生きと蘇った感じで、まるで新品を買って来たよう。所詮は古着なので、染色中に一生懸命かき回しても失敗して、結果的にムラに染まってしまってもあまり落込まないようにしています。
 アパルトマンに住んでいる人口の多いフランスでも、日本同様たいして収納に恵まれているわけではないので、いくらファッションの国とは言え女性達はめったいに着ない洋服まで寝室に溜め込んでおくわけには行きません。そのため、自分の着なくなった服を友人知人に譲るのが日常化しています。年配の女性でもそれ程年齢にこだわらないで洋服を選ぶため、パーティで数回着ただけの身体にぴったりしたワンピース、胸の大きく開いたプルやミニスカートなど、親戚や知人の若い女性にあげても喜ばれる場合が多いようです。それに、他民族国家ということもあって、週に何回かお掃除に着てくれる女性や子供の面倒を見てくれるオペアガールやベビーシッターをわずかな謝礼で雇っている家庭もよくあり、そういう自宅に手伝いに来てくれる女性に洋服をあげるのもよくある光景です。これは、19世紀のようにお手伝いさんにお下がりをあげるといったような感覚ではなくて、親近感のなせるわざといったようなニュアンスで、もらう方もあっけらかんと喜んでいるように見えます。若い学生たちは、安いけど縫製の良くない、洗うと色が抜けてしまうような服を買ってたりするので、年上の女性が譲ってくれる質が良い洋服は、お財布にも嬉しいのでしょう。つづく
by cheznono | 2006-11-18 01:47 | いつもの暮らし