オーロラ

b0041912_0173094.jpg かぐや姫のフランス版?を素晴らしい踊りと共に映画化したような「オーロラ」、美しいお伽話として楽しむことができました。ストーリーが単純なだけにセリフも少なく、その分、きれいなフランス語をくっきりはっきり聞けるのも魅力です。
 なぜかダンスが禁じられた王国で、美しい母親の元に生まれた16歳のオーロラ姫とその弟。父王はオーロラ(仏語ではオーロール)が踊ることに難色を示しますが、バレイの才能に恵まれたオーロラはところかまわず踊らずにはいられません。そんな中、家臣は父王に、干ばつによる飢饉が続いたため財政が行き詰まり国庫は空だから、オーロラ姫を金持ちの国の王子と政略結婚させるようにとそそのかします。やむを得ず父王は禁じていた舞踏会を開き、娘の求婚者を募ることになります。
 しかし、自分のお見合い用肖像画を発注された画家と恋に落ちたオーロラは、父王の勧める縁談をことごとく拒否し、やがて二人は家臣の悪巧みに利用されてしまうのですが。。
 初恋のときめきを踊ることで全身で表現するオーロラ姫の姿は、パリのオペラガルニエで遠い舞台を観るより心地よいかも知れません。舞踏会で披露される各国の王子が率いるダンス団もそれぞれ楽しい踊りを見せてくれました。求婚者の中に明らかに日本を意識したジパンゴ王子が袴のような姿で現れ、とんでもない前衛的な踊りを見せた上で、「わが国が求める嫁は従順な良妻賢母」みたいなことを言って、オーロラに求婚するのですが、これが全く頂けない。今さら日本は男尊女卑の金持ち国というイメージを強調するのは、東洋べっ視というよりも嫉妬と脅威を感じるからでしょうね、きっと。ジパンゴ王子を演じたのは、国内外で活躍している振り付け師、竹井豊さんですが、オーロラに披露したあの異様な踊りも彼の演出なんでしょうか?
 美しい姉オーロラにまるでプードルのようにぴったりと付いて回る弟王子が、素直で純粋な子供らしい男の子で、とてもかわいかったです。これじゃあ、一生シスター・コンプレックスのまま過ごすのでは?と心配してたら、後半急に自立心が付いたのでほっとしました。
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by cheznono | 2007-01-24 00:53 | 映画