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南仏はおいしいか?

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 昨日の夕方、ロンドンのエダマメについて書こうとしていたら、友達がグラースの植木屋に行くけど来ない?と言うので付いて行きました。でも、やっと探し当てた植木屋は日曜でお休み。仕方なくグラースではパンだけ買って、古道具屋を冷やかしてから、美食とアートで知られる村ムージャンへ。ムージャンに住んだ有名人は多いけど、女性大統領候補として話題のセゴレーン・ロワイヤルもここに別荘を持っているそうです。
 もう日が暮れて真っ暗でしたが、プロヴァンス料理の一人者ロジェ・ヴェルジェの料理学校もあるムージャンはレストランもよいお値段で、20ユーロ以下では定食も食べられない感じ。なので、カンヌに下りて旧市街で10ユーロのヒラメを食べて帰りました。アントレもデザートも付かないけれど、メインのヒラメ、または鴨のマグレ蜂蜜風味、薄切り牛肉のソース和え、がそれぞれ10ユーロ。ニースよりも庶民的なのが嬉しかったし、カンヌでも日曜の夜に一人でレストランで食事をする常連らしいムッシュウの多いことも意外な発見でした。まあ、都会なら当たり前だけど、カンヌの住民は特別な人たちが多い、という先入見があるため、日曜日の夜のお一人様は新鮮に映ったわけですが、友達に言わせれば「どこにだって独り者はいるよ、アラン・ドロンだってお城で孤独に愛犬と住んでるんだから。」確かに、ドロンは孤独だとインタビューでも言ってたっけ。
 ところで、ロンドンではパディントン駅の近くに泊まったのですが、案外何もないところで、唯一見つけたテスコはしけていて大したものは買えず、その後やっとマークス&スペンサーのフードホールに行き着いて、エダマメ入りオリエンタルサラダなるものを買ってみました。エダマメが20%入っているとあるのに、大半はミニそら豆と生のサトウ豆。エダマメも底に沈んではいましたが、20%は明らかに誇大表示です。甘皮付きのそら豆は柔らかくておいしかったけど、全然そら豆の味はしなくて、何だか不思議な代物でした。
 毎回驚くのが、マークスなどの食品売り場の充実度。特に細かくカットされた野菜ミックスのバラエティには目を見張ります。私が買ったのはブロッコリーとにんじんとズッキーニといんげんのカット野菜のミックスですが、こういうカット野菜の組み合わせの多さや、そのままチンすれば食べられるボックスディナーのような料理の種類に、ロンドンっ子は本当に料理しないんだなって思いました。もちろん、フランスもお惣菜売り場はどこも充実しているけれど、イギリスのは食事そのものを丸ごと売っている感じ。その種類はラ・ファイエット・グルメの比ではないでしょう。農業国フランスでは、まだまだ野菜は朝市で買ったり、スーパーで丸ごと買うものだけど、産業革命の国ではもっと合理化されているのですね。ともあれ、サーディンの缶詰にも「政府は週2回、魚を食べるよう勧めています。」ってあったし、健康意識の高まりはどこも同じかも知れません。(写真はチェルシーの花屋さん。)
by cheznono | 2007-02-05 21:45 | いつもの暮らし