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衣装の値段

衣装の値段_b0041912_23525418.jpg 今日はニースのカーニヴァルとマントンのレモン祭の最終日。今週の南仏は気温がどんどん上がって22℃もあるので、地球温暖化が心配されて久しいけれどこんなに暖かいカーニヴァルは珍しいでしょう。ヴェニスのカーニヴァルもいつもならめちゃ寒いらしいのですが、今年は穏やかな気候で助かりました。
 18世紀にヴェネツィア共和国が滅びた後はしばらくすたれてしまったカーニヴァルですが、復活してからは次第に商業主義も目立って来たと言われています。でも、基本的にヴェニス全体が観光一筋に近いし、夏のハイシーズンはもっともっと人でごった返すようですから、特にカーニヴァルだから観光的主義になるわけではないという印象でした。立ち並ぶ教会や歴史的建物よりもカーニヴァルの仮装衣装に普通の人がかける情熱にひたすら圧倒されてしまった私ですが、果たしてこうした衣装を自分で用意するとしたら、いったい予算は幾らくらい必要なのでしょうか。
 まず、マスクが安いもので3000円前後、凝った物はその何倍もします。基本の衣装、帽子とマントは23000円位から揃えられるようです。こういうマスクだけの人や帽子にマント姿の人も大勢歩いていました。そして、凝った時代衣装で仮装しようと思うとお値段はさまざま。50万円以上かかる場合も多いとか。私たちが見かけた中で観光客の目を奪う姿の人たちは、誰もが非常にオリジナリティのある格好をしていましたから、明らかに特注の衣装、または手作りでしょう。究極のオート・クチュールってこういうこと?って思うようなコスプレぶりだけど、気になったのはこうした衣装の行き先です。皆んなカーニヴァルの後、この衣装をどうするのでしょうね?また来年も着るという手はあるけれど、こういう人たちはきっと翌年は違う衣装に挑戦するのではないかという気がして、また来年それを確かめに行けたらよいのですが。とはいえ、ニース‐ヴェニス間は、帰りなんて約10時間、日本から飛んでも殆ど変わらないじゃないのと思う長旅だったので、そう何度も往復したいとは思いませんでした。
by cheznono | 2007-03-05 00:29 | イタリア絵日誌