鷲ノ巣村のスミレ祭り

b0041912_2522775.jpg 風は強かったけれど、コートダジュールらしくピーカンに晴れた日曜日、トウーレット・シュル・ルーのスミレ祭りに出かけ、花で作られた山車のパレードを楽しんで来ました。この村はヴァンスからちょっとグラースに寄ったところにある素朴なたたずまいの鷲ノ巣村で、現代では南仏でも廃れてしまったスミレの栽培を続けていることで知られます。村の周囲のスミレ畑で栽培されたスミレの花は、今でもグラースの香水工場へ運ばれています。
 さて当日、村の4キロ手前で乗用車は通行止めとなり、車を駐車した後は村まで無料の送迎バスに乗ることになりました。南仏にしては珍しく合理的なシステムだと感心しながら、カーブだらけの山道を送迎バスに揺られてお祭りの雰囲気で盛り上がる村の入り口に着くと、スミレを初めミモザやガーベラ、デージーなどありとあらゆる春の花で飾り立てた山車やクラシックカーが出番を待っています。その後ろのパーキングにはどこからこんなにと思うほどたくさんの観光バスが並んでいたのにはびっくり。花で飾られた山車やワゴンには村の子供たちが乗っていて、和気藹々の様子は日本のお祭りと変わりません。
 お昼を食べないで来たので、クレープ焼きの台でも出ているかと村の入り口を見回すと、ポーレンタ書いてあるスタンドがあったので、近寄って行きました。ポーレンタって確かヴェニスで食べたとうもろこしの粉とお米の粉を練ったものの筈。この村で再会するとはと懐かしかったのですが、担当のマダムは「まだ準備中だからポーレンタはないわ。でも、お腹空いてるならお肉を上げるわよ。」お肉上げるって言われてもちょっとね、という友達を尻目に「お願いします!」空腹にめちゃ弱い私が頼むと、マダムは紙皿にナポリタンソースのようなひき肉のトマト煮とチーズを載せて渡してくれました。ありがたい。きっとこれは焼いたポーレンタの中身になるものなのでしょう。ただでご馳走してくれるなんて、やっぱりニースと違って内陸の村の人々は暖かいですね。
 お腹がちょっと人心地着いたので、フラワーパレードがよく見えそうな場所がどこかに残っていないかと旧市街に向かって歩いて行きました。それにしても、村の入り口から旧市街まで道路脇を延々と埋め尽くす見物客の多さには圧倒されます。まるでカンヌ映画祭を上回るような人出。ニースでも知る人ぞ知ると言ったこのお祭りなのに、連なる観光バスはいったいどこから集まって来たのでしょうか?
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by cheznono | 2007-03-13 03:58 | フランスの四季