日本食ブーム

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 ご他聞に漏れず健康ブームの続くフランスでは、毎年竹の子のように日本料理レストランや寿司バーもどきが開店しています。今年からヤキトリが外来語としてフランス語入りするし、日本食は健康に良い、太らない、長寿の秘訣という噂が広まって、和食大好きなフランス人が増えたからでしょうね。
 一昔前まで、日本料理というとまず鉄板焼きだったらしいのに、今はお寿司が大人気。なぜかフランス人(他の国の人も)にとって寿司=巻きで、握りはニギリ、「寿司と握りとね」って聞く度に、なんだか変な感じがしますが、巻きも握りもとちらしも押し寿司も、どれも全部ひっくるめてお寿司だよって、いちいち説明するのも面倒なので、ほおっています。
 食にうるさいと言われるフランス人ですが、こと和食に関してはかなり味覚が怪しく、ちょうちんや暖簾を下げたり、割り箸を使ったりというちょっと日本ぽい演出に弱いため、肝心の味には大甘。そのため、日本人から見るとかなりテキトーな日本料理を出す店が多くて、見かねたジェトロ(日本貿易振興協会)のパリセンターが、フランス国内で正統な和食レストランを識別するための《真の日本食》認定制度が始まりました。
  パリの日本料理店の8割以上が中国系やベトナム系の経営者と報道されていますが、寿司を食べに行ったら缶詰のサーディンがご飯にのって来たり、寿司のご飯に香り付きタイ米を使っていたり、友達が頼んだラーメンにはレモンの輪切りが浮いていたりと、確かに我々がこれを日本食と思われてはちょっと困るというような代物が出てくることも少なくありません。
 和食の調理方法を知らないシェフでも、テリヤキソース和えなんていう怪しげなメニューを取り揃えて、味噌汁を添えれば日本食レストランとして割高な料金を設定できるし、アジア系のスタッフだと外見も日本人と変わらないため、、「こんにちわ」、「さようなら」と片言の挨拶をするだけで、「この店は日本人経営です」と言い切ったりされるのは、いかがなものかとは思います。
 とはいえ、日本のフランス料理はどうかというと、今でこそシェフが日本人とは思えないほど本国以上に正統派のフレンチ・レストランも増えているようですが、昔はやっぱりかなりテキトーな皿をフランス料理と言って出していたのではないでしょうか?アジア料理にしても、フランスでベトナム人経営のベトナム・レストランと新宿辺りで食べるベトナム料理とはメニューや味が全然違う印象です。そう考えると、所変われば品変わるで、結構おあいこなのかも知れません。
 写真はニース名物のニース風サラダ。レタスにトマト、ピーマン、ゆで卵、ツナ缶、黒オリーブにあればアンチョビとアンティチョークを加えて、オリーブオイルとお酢であえるだけ。こんなシンプルなサラダでも、パリの安レストランとかでは、エッ?って思うようなしけた野菜が出て来たりするから、要注意です。
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by cheznono | 2007-09-10 18:32 | 不思議の国フランス