されど日本食?

b0041912_22542078.jpg 去年、フランスから東京に来た友人たちを回転寿司に案内したら、初めの二人には大受けしたけれど、次の二人はお寿司の種類も豊富な人気店に連れて行った割にイマイチの反応だったから、日本食の推進?も案外簡単ではないですね。
 その後、回転寿司店を気に入ってくれた方の友人とフランスで再会したら、相手が得意そうに言いました。「僕、あれから寿司にはまって、自分でも寿司作りに挑戦したんだよ。」それはすごい。フランスにいる日本人女性はよくパーティで、すし太郎とかでちらしを作ったり、海苔巻きを振舞ったりしていますが、私は未だに自分で寿司を作ってご馳走したことがありません。
 くだんの友達は、アジア系食材店で寿司には不可欠と言われたという柔らかくて長いもの(かんぴょうのこと?)を入れたり、マルシェの魚を使ったりして、母上に海苔巻きを披露したと言うのです。「それでね、ロブスターを買って来て、中身をくり貫き、殻の中に巻き寿司をきれいに並べたんだよ。」へえ、さすが西洋人、ロブスターの殻の中に寿司を盛り付けるなんて、演出がおしゃれ。自作の巻き寿司で盛り付けにもこだわるなんて、日本人として嬉しいと、私はニコニコ聞いていました。
 彼が続けます。「お米はね、玄米を使ったんだ。」はあ?ヨーロッパの玄米は、日本の丸い発芽玄米とは全然違って、長細いタイ米を薄茶にしたようなお米です。確かに玄米は体に良いけど、お寿司には全然向かないよ、と私が言うと、「でも、ママンには受けたよ。」まあ、彼のママンは健康オタクだから、あえて玄米を使ったのかも知れません。
 でも、フランスの玄米てぼそぼそしてるから、酢飯しにするのが難しくない?と聞く私に、なんと友人は、「あ、お酢は使ってないんだ。」エエッ!?サビ抜きならわかるけど、お酢を入れない寿司なんて考えられない。だいたい寿司のスは「酢」から来たんだし、酢飯しじゃなければ寿司とは言えないよ、と驚いて猛然と抗議したものの、彼は全く取り合わず、「だって、ママンはお酢が苦手だから酢は使わなかった。」それでも、すごくおいしいって喜ばれたのだとか。
 因みにわさびは私も愛用しているS&Bの粉わさびを練って使ったそうです。タイ米風玄米でお酢抜きの巻き寿司を、これが日本のお寿司だよって紹介されるのは、イタイものがあるけれど、来日した時に味わった回転寿司を、自宅で再現してみようと実践してくれた心意気は買わないといけないかも知れませんね。
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by cheznono | 2007-09-14 23:11 | 不思議の国フランス