ゼロ時間の謎

b0041912_1124134.jpg 「奥さまは名探偵」に続く、パスカル・トマ監督のフランス版アガサ・クリスティもの第2弾は、ブルターニュの海岸にそびえるカモメ荘を舞台に繰り広げられるサスペンスで、なかなか見応えがありました。主人公を演じた私の好きなメルヴィル・プポーの新しい側面が見られたことも収穫です。
 でもこの作品、確か高校時代に「カモメ荘殺人事件」という邦訳を読んだ記憶があるのに、ストーリーを全く覚えていませんでした。
 テニスプレイヤーのギョームは、若い妻を伴って富豪の叔母が暮らすカモメ荘に向かいます。ギョームはなぜか前妻のオードも呼んでいるため、新妻キャロリーヌの機嫌は最悪。カモメ荘で車椅子生活の叔母カミーラも、はすっぱなキャロリーヌが気に入らない様子です。
 わがままで品のないキャロリーヌに対して、知的でどこか陰のある前妻オード。嫉妬深い新妻にうんざりのギョームは、オードとよりを戻したいと考えているようですが、いずれギョームが相続するであろう財産に目のくらんでいるキャロリーヌは、夫がオードに近づくのを阻止すべく、やっきになっています。
 昔からオードに惹かれている親戚のトマと、キャロリーヌの男友達のフレッドも交え、美しい大西洋を目の前に、誰もがそれぞれの思惑で虎視眈々と様子を伺いながらも、ヴァカンスを楽しむ訪問客達。
 そんな中、カモメ荘の夕食に呼ばれた叔母カミーラの古き友人弁護士が心臓麻痺で急死したことから、物語は人間模様からいっきにサスペンスへと展開して行きます。
 フランスでの公開後、間を置かずに日本でも公開されたところからみても、クリスティは今も日本でとても人気があるのでしょうね。入り組んだ人間模様と各自の思惑を短い上映時間の中に詰め込んだ割には、よく消化されている作品だと思います。フランスの国民的人気歌手、ジョニー・アリデイと人気女優ナタリー・バイユとの間の娘、ローラ・スメットが、わがままでヒステリックなキャロリーヌ役をやり過ぎでは?と思うくらいに熱演していますが、どうも顔立ちが東洋的なのが不思議です。目元はお父さんにそっくりだし、顔の半分はお母さんの面影が濃いのに、どこかアジア系に見えるのはなぜでしょう? 
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by cheznono | 2008-01-01 02:10 | 映画