クリスマスプレゼントの憂鬱

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 購買力が落ちているのにインフレが始まっているのが心配されるフランスですが、一般家庭がクリスマスのプレゼントのために使う予算は、平均で312ユーロ(5万円強)と試算されています。 
 でも、せっかく家族や友人から貰ったクリスマスプレゼントでも開けてみると、サイズが合わない、気に入らない、電源を入れても動かない、などがっかりすることもしばしば。それが親しい家族からのプレゼントならば、正直に事情を話して、贈り主から領収書を預かって、買ったお店で交換してもらうことができるので、クリスマス明けのデパートのサービス窓口は、交換希望のお客であふれているそうです。
 しかし、貰ったプレゼントにがっかりしたから交換したいと言える関係は、誰しもそうそう多くないし、かと言ってこのまま使わないのももったいないからと、そこで活躍するのがネットオークション。つい数年前まで、せっかくクリスマスにもらったプレゼントをネットで売ってしまうのは、モラル的に抵抗が強かったというフランス人ですが、最近はもうイブの夜中から、ネットのオークションサイトには次々に歓迎されなかったプレゼントが並び始めます。
 2007年のクリスマス以降、フランスの大手オークションサイトに売りに出されたプレゼントは、去年よりいっきに50%も増えたとか。品物はまずDVD、CD、そして、洋服、本、 インテリア小物などで、贈り主は、お姑さんなど義父、義母がトップ。これはまあ、趣味の全然違うセーターなどを贈られて、途方に暮れるたりすることがありがちな気もします。でも、実の両親からの贈り物もほぼ同じ割合で出品されるらしいから、やっぱり親といえども、子供の好みをつかむのは意外に難しいのかも知れませんね。
 それにしても、あんなに皆んな時間とお金をかけて、贈る相手顔を思い浮かべながらプレゼントを選んで、たくさん買い込むのに、面白くてやがて悲しきクリスマスプレゼントの行く末。サンタが届けてくれる筈のプレゼント伝説はおろか、年に一度の大イベントも消費社会の虚しさに色づけされているような寒々とした気持ちになってしまう年明けです。
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by cheznono | 2008-01-07 18:13 | 不思議の国フランス