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フランスの健康作戦

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 農業国フランスでも野菜離れは深刻みたいで、このところ政府の鳴り物入りで、健康のために野菜を食べようキャンペーンがはられています。いわく、毎日少なくとも5種類の野菜やフルーツを食べましょう!
 日本人は一日30品目を食べるように毎日努力していると言うと、たいていのフランス人は目を丸くするし、「どうしてそんなことが可能なのか?」と聞かれることもたびたびです。「おしょうゆやオリーブオイルも数えるから、そんなに難しくないよ」と言うとちょっと安心するようですが、食の国と言われる割には、なるべくいろいろな食品を取るという意識に欠けているフランス人が多い印象です。
 アビニョンの友人と一緒に、がん治療のために入院している女性を見舞ったことがありますが、その人の病室は8畳くらいの個室で、TVやシャワー付きでした。この入院治療費に関して、彼女の個人負担はわずかで、大部分は国の健康保険で賄えるとか。入院費の他に多額の差額ベッド代を請求される日本とはえらい違いですね。まして、マイケル・ムーア監督の「シッコ」に象徴されるアメリカの現実とは比較にならないでしょう。
 しかし、いずこも同じ高齢化が進む社会で、毎年増えてゆくお年寄りや病人の治療費を、税金など国家予算でカバーできなくなる日はそう遠くないと、危機感を覚えたフランス政府が、国民が病気にならないように、ともかく健康意識を高めるべく、今さらながら野菜と果物奨励キャンペーンを始めたようです。
 インフレが忍び寄る中、折りしも野菜やフルーツの値上がりが問題になっているフランス。食費節約のために毎日パスタやご飯しか食べられないと嘆くパリジャンのコメントが、妙に身につまされた私ですが、これは歴史的な円安ユーロ高のせいが大きいかも。
 フランスの医師が、特にがん予防のために有効な野菜3種をなるべく食べるようにと勧めていました。まず、ガーリック。そして、たまねぎとピーマンだそうです。私はにんにくを包丁の背でつぶして食べるようにと教わりましたが、最近、にんにくは摺って食べないとあまり薬効がないと聞きました。本当でしょうか?  
by cheznono | 2008-01-13 01:57 | いつもの暮らし