不思議なフランス人

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 東京のスーパーで一つ1ユーロ以上もするブロッコリーを買うのは一ヶ月に一度くらいの私ですが、フランスの友人の間では、なぜかブロッコリー好きで通っています。
 レパートリーの少ない私が、手軽に調理できる緑野菜というと、なんてったって栄養たっぷりのブロッコリーが一番だし、フランスでは初夏しか市場に並ばないアスパラガスに比べて、ブロッコリーは比較的いつも手に入るのが便利です。
 フランスのスーパーの野菜は、量り売りが中心ですが、一つ売りの野菜も混じっていて、ブロッコリーはその辺がお店によって微妙な野菜の一つ。ニースのスーパーのレジで、うっかり1つ売りと思い込んでブロッコリーを計らないままカゴから出したら、レジのマダムが変な顔をしてブロッコリーを持ち上げ、「これって何?」って聞くではないですか。何って、「ブロッコリーですけど、もしかして量り売りでした?」ってアセった私に、レジのパネルとブロッコリーを見比べていたマダムは、「そうね、ブロッコリーなら量り売りね。」
 レジの後ろに並ぶお客さんの冷たい視線に目を伏せながら、大急ぎでブロッコリーを計りに野菜売り場に駆け戻った私ですが、スーパーの店員さんがブロッコリーも知らないでレジを担当してるなんて!?
 エクサン・プロヴァンスに出かけた時、旧市街のはずれの大きな生地店でプロヴァンス生地を探しても見つかりません。感じの良い店員さんに、「ここはプロヴァンス生地を扱ってないんですか?」と聞くと、マドモワゼルはちょっと考えてから、「これじゃないの?」と似ても似つかない厚い生地を指しました。
 一瞬、私と顔を見合わせた同行の友達が、「プロヴァンス生地ですよ、セミとかひまわりとかラベンダーとかの柄が入っている布地があるでしょう?」と助け舟を出したところ、首をかしげたマドモアゼル店員さん、「実はプロヴァンス生地は?って聞かれたのはあなたで二人目なんだけど、見たことなくて。。ちょっと先輩に聞いて来ます。」と言うと、奥に消えて行きました。
 エクスは小さい町とは言え、プロヴァンスの主都。どこを歩いても観光用にいくらでもプロヴァンス生地の商品が目に付くのに、生地屋の店員がプロヴァンス生地をご存知ない。大部分の人は、フランスのエリート精鋭主義からはずれているにしても、いったい一般常識はどうなっているのでしょうか? 
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by cheznono | 2008-01-23 01:42 | 不思議の国フランス