バレンタインの出会い

b0041912_102572.jpg
 「ラスト、コーション」をバレンタインデイのデートで観に行かれた方も多かったのではないでしょうか?2月14日は、フランスでは年に一度、一番バラの花が売れる日で、この時期にフランスにいる時はお花屋さんの前を通るのが楽しみです。
 さて、もう時効になったと思うので、あるバレンタインデイから始まったフランス流恋の話をしてみましょう。知的でとても感じの良い30代後半の女性ベア(仮名)の体験した出会いは、カップルで賑わう映画館の中でした。当時彼女は、同棲していた一回り年下の恋人と別れた後で、寂しさを乗り越えるため、積極的に外出していました。
 バレンタインの夜を一人で過ごしたくなかったベアが親しい男友達と一緒にシネマに行くと、後ろの席に素敵な青年が一人で座っているのに気づいたそうです。
「見て見て、後ろの彼、バレンタインに一人で映画を観に来てるなんて、独身かしら?」ベアは隣の友達に囁きました。
「そうだね、でもああいうタイプは女性に興味があるとは限らないよ。」そうその夜、彼女をエスコートしていた男性はホモセクシャルで、たまたま彼もパートナーがいない時期でした。
「ちょっとスカートの裾を上げてみて。」と男友達に耳打ちされたベア。
「えっ、なんで?」
「スカートを上げてさ、見えた君の脚に、ヤツが反応したら女性に興味がある証拠だから」
なるほどと彼女は素直にスカートの裾を膝上までたくし上げて、二人で後ろをチラッとみると、くだんの青年の視線は彼女の脚に注がれていたそうです。
「おっ、君の脚を意識しているから、彼はホモセクシャルじゃないね」男友達はちょっぴり残念そうでしたが、映画が終わると、二人はその青年をつけてみることにしたのです。
 夜の街中を青年をつけて行くと、彼は古いアパルトマンに入って行きました。一般にフランスのアパルトマンは、入り口のドアの脇に並ぶブザーに各住人の名前が貼ってあり、ブザーを押して住人と話さないと建物のドアが開かないオートロック式が多いのですが、たまたま青年のアパルトマンはドアが開いていて、中に入った彼が自分の郵便箱を確かめるのが見えたから、ラッキーでした。
  「君ついてるよ、彼の郵便箱に名前が一人分しか書かれてない」フランスは同棲カップルが多く、誰かと二人で住んでいれば、たいてい郵便箱の名前は連名ですから、この様子では青年が一人暮らしの可能性は高いでしょう。
 これはチャンスとばかり、彼女は映画館で見かけて気になったことと自分の携帯の番号を書いたメモを青年の郵便箱に入れて、ようやく帰宅したのでした。
 そして翌日、何気に職場で携帯をチェックしたベアに早速、昨晩の青年からメールが届いていたそうです。それもいきなり《愛しています》と。早くも大恋愛の始まりの予感、、かも?つづく
[PR]
by cheznono | 2008-03-01 02:07 | 不思議の国フランス