フランス流バレンタインその後

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 シネマで見かけた青年から、早速「愛しています」のメールを貰ったベアは、さすがに戸惑いました。そりゃあ見知らぬ女性から置手紙を貰った青年は、悪い気はしなかったでしょうし、調子の良いフランス人のことですから、「僕に関心を持ってくれたなんて、そんなあなたが大好きですよ」くらいのことは言いかねませんが、「愛してる」はやっぱり特別な表現で、顔も知らない相手へ使うのはちょっと行き過ぎ。
 とはいえ、バレンタインの夜に出会ったことは何かの縁で、相手もそれを感じたに違いないのでしょう。ベアと青年は何度か携帯メールをやり取りした後、いよいよレストランで初デートすることになりました。
 さて、待ち合せに現れた彼は31歳。職業は技術系で、主にPCで仕事をする毎日だとか。ベアより7歳下だから、年下好みの彼女にはぴったりです。ただ、初メールに「愛しています」と書いて来た割に、その勢いは微塵もなく、ちょっと神経質そうで、落ち着きがありません。
 ベアが青年と打ち解けようとしても、初対面の女性を前にして緊張しているせいか、彼は次々に煙草を吸うばかりで、今ひとつ会話がはずみませんでした。
 一般に10代のうちに社交的なスキルを身につける若者が多いフランスでは、目の前に異性がいたら、自分についての情報公開をしたり、相手を褒めたり、くどいたりと、とりあえず関心を惹こうと努力をする筈ですから、この青年は結構珍しいタイプかも?
 「好青年なんだけど、何だかつかみどころがなくて、、」
そんな初デートの報告を聞いたベラの親友、
「じゃあ、今度のホームパーティに連れてらっしゃいよ。初対面で一対一のデートで緊張していた彼も、みんなに混じってわいわいやれば地を出せるし、打ち解けるでしょ。そうすれば、どういう人かがわかってくるわよ」と提案。
よって、2回目のデートは友達主催のホームパーティに決まり、ベアは彼を誘って友人宅に出向きました。
 やがて、楽しいパーティは無事に終了。しかし、やっぱり皆んなの印象も同じで、「うーむ、どうもつかみどころがない青年だね。もうちょっと様子を見たら?」という感想が多かったそうです。
 シャイな彼もいずれ心を開くに違いないわ。青年に惹かれていたベアは、既に二人の仲を深めて行く決心をしていました。 つづく
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by cheznono | 2008-03-07 22:58 | 不思議の国フランス