フランスの現実

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 さて、パリに到着して、難なく入国審査は通過したものの、案の定、空港お迎えサービスはやって来ませんでした。
 そんなこんなで鉛のように疲れ、体調は良くなかったけど、何とか無事にパリを通り過ぎてニースに戻ってから早くも一週間。東京やパリと違って、とたんに時間の流れがゆっくりになった感じです。
 しかし、生地を買えばワインをこぼしたような大きなシミが見つかるし、名の知れたメーカーの豆乳を開けたら、口に黒いカビがついてるし、帰国便を予約しようとしたら8月は全部満席と言われるし、なかなかスムーズにことは運びません。幸い、生地と豆乳は返品交換して貰えたから良かったものの、帰国便が取れなければ、全日空に「だから言ったことじゃない」と言われそうです。
 長年、腰痛と足の痛みに苦しんでいた友達は、去年の暮れ、私の帰国直前にフランスでも指折りの外科で手術を受け、今も療養中。整体や指圧などいろいろ試した末に、彼女が思い切って手術に踏み切ったのは、担当医に「生まれつき骨が歪んでいるせい。この腰痛から解放されるには手術しかありません。いったん手術をすれば痛みから解放され、あなたには新しい人生が開けますよ」と説得されたから。
 職場を休む手配を整えて、ようやく手術に臨む決心をした友達を支えたのは、外科医から約束された「痛みのない新生活」だったのに、術後半年経った今、彼女は杖が離せず、腰と足が麻痺している上に、骨の痛みに悩まされています。週に3回、リハビリに通い、高価な検査を何度も受けても理由がはっきりせず、痛みは手術前よりひどくなっているとか。本来なら、とっくに職場復帰している筈だったのに、まだ休養中です。
 なまじ評判の高い病院で手術を受けたため、先生方は絶え間ない患者を次々看るのが精一杯で、一人にあまり時間をさけないらしく、この点は日本の現状と変わりませんね。
 担当医は「痛みも時間の問題、時が経てば解決する」と言うばかりだそうですが、痛み止めを飲みながら、腰痛や麻痺と戦う彼女は、あと半年経っても改善されない場合は、病院を告訴せざろう得ないわと言っています。
 加えてこの週末、久しぶりに晴れたので、隣の若いハンガリー人のカップルが、愛犬の小さいヨークシャテリアを連れて海岸に行き、波と遊んでいたら、ちょっと目を離したスキにヨーキーが消えていたとかで、泣いていました。混んだ浜辺で、リースなしでヨーキーを離していたのも問題だけど、ほんの5分か10分で消えてしまったそうで、いくら探してもいないため、誰かに盗まれた可能性が高そうです。動物保護団体に電話したり、必死で海岸やプロムナード・デザングレ辺りを探していますが、果たして無事に見つかるかどうか。。
 全く「これが、フランス。フランスの現実よ」と苦笑いする毎日です。
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by cheznono | 2008-06-09 20:54 | 不思議の国フランス