ヴァカンス大国の憂鬱

b0041912_22211959.jpg
 年間5週間の休暇が保証されているヴァカンス大国フランスも、インフレ、購買力の低下、ガソリン高などの経済不安に加え、天候不安な冷夏だったため、この夏のヴァカンスは出足が鈍り、旅行に出かけたのはフランス人の二人に一人だけ(子供は三人に二人)だそうです。
 普段なら人気のヴァカンス先である大西洋沿岸のノルマンディーやブルターニュ地方は、例年に比べてお客が激減。一番人気のモン・サン・ミッシェルでさえ今年は観光客が減ってしまい、稼ぎ時の夏の筈が思わぬ事態に、地元はがっかりでしょう。
 全国的に雨がちで涼しい夏なのを物ともせず、唯一コートダジュールだけは常に太陽ギラギラ、外国人旅行者が多いこともあって観光客は殆ど減っていません。
 とはいえ不況入り目前の今、誰しも財布の紐は固く、ヴァカンス旅行に出かけた人もレストランに行く回数を減らして、レジャー費用を節約、お陰でパン屋さんはほくほくとか。高い外食を避けて、パンやサンドウィッチを買うヴァカンス客が増えたためでしょう。
 なので、キッチン付きの短期貸しアパルトマンはこの夏も予約でいっぱいです。家族や数人の友達と滞在型の旅行を楽しむ場合、ホテルに比べて短期アパルトマンは経済的だし、お茶一つ湧かすのにも便利です。しかし、遠くからニースにやって来た外国人はともかく、フランス人は自分の普段の生活をヴァカンス先のアパルトマンにも期待する傾向があって、洗濯機がない、テレビのチャンネルが少ない、壁の絵が気に入らない
など文句も多いから、大家さんも大変ですね。
 イスタンブールから来た日本人の友達とグラースに行った時、お昼に9ユーロのパエリアを注文して、飲み物は頼まずに「お水を下さい」って言ったら、レストランのパトロンらしきムッシュウが「まったく財布の紐が固いねえ。皆んなの危機だよ、これは。」って呟いたので、思わず苦笑い。その後、お水はいっこうに出してもらえず、喉からからでイライラし始めた私たちが催促しても、パエリアが来てからも、お水がなかなか運ばれて来なかったのは、飲み物をまないお客へのリベンジだったのかも?
 写真はニースの北にある鷲ノ巣村ル・ブロックのレストラン。
[PR]
by cheznono | 2008-08-24 22:26 | 不思議の国フランス