レッドクリフ part-1

b0041912_1323163.jpg 今週の映画は話題の「レッドクリフ part-1」。群雄割拠していた3世紀初頭の中国で、魏・呉・蜀の光芒を描いた「三国志」をベースにした歴史スペクタクルは、私のように「三国志」を殆ど知らなくても、わかり易い構成になっているので、安心して観ることができました。ストーリーはシンプルですが、中国ならではの人海戦術を使った時代劇アクションと魅力的な登場人物たちが、この作品を見応えのあるエンターテイメントに仕上げています。
 長江の北部を平定した魏の曹操は、天下統一を狙い、大軍を率いて南部の蜀を治める劉備の軍を追い立てます。戦で逃げ惑う庶民を思う劉備の軍は、多勢に無勢で敗退。危急存亡の蜀を救うべく、劉備に仕える軍師・諸葛孔明は、呉の孫権に援軍を頼みに自ら呉に出向きます。
 若くて経験の浅い呉の孫権は、孔明の同盟の申し出にためらいますが、信頼する知将・周瑜の決断で、劉備軍と共に曹操を向かい打つ覚悟を決めるのでした。しかし、劉備+孫権の軍はわずか数万、対する曹操の軍は80万。迫る曹操軍を迎え撃つため、孔明と周瑜が編み出した戦略は。。

 敗戦となる冒頭の合戦で、関羽(関帝廟の主)や張飛の超人的な活躍が描かれますが、これでもかの残酷な戦いの連続にうんざりして、前半はちょっと憂鬱でした。でも、呉の周瑜(トニー・レオン)が登場した辺りから、物語は面白くなって来ます。
 天才軍師・孔明(金城武)と周瑜の間に生まれる共感と友情、周瑜と絶世の美女・小喬との仲睦まじい夫婦の姿、男勝りでお茶目な孫権の妹のいたずらなどが、丁寧に描かれて飽きさせません。白い鳩はジョン・ウー監督のトレードマークだそうですが、この作品でも鳥や馬、亀などの動物が随所に生かされていて、その点も気に入りました。
 そして、何よりトニー・レオンと金城武のイケメン二人がすごく良いのです。当初はトニー・レオンが諸葛孔明に決まっていたそうですが、急遽起用されたという金城武はインテリの天才軍師を見事に再現していて、芸域の広さを感じさせます。「昔、金城武は大根といわれてた」と同行の友達に聞きましたが、だとしたら、醜いアヒルの子のような変身ぶりかも。
 「レッドクリフ」を観た夜は、トニー・レオンの夢でも見られるかなと期待したけれど、あいにくトニー・レオンも金城武も夢枕に現れず、残念。 
 戦フェチのような魏の曹操は、周瑜の美人妻・小喬(リン・チーリン)に横恋慕して、呉征服に食指を伸ばしたことになっていますが、台湾出身のリン・チーリン、本当にため息の出るような美女で、びっくり。傾城の美女とはこういう人を言うかと納得の美貌です。
 しかし、長江南岸の赤壁を水軍が埋めて、いよいよ映画はクライマックスかと思いきや、part-1は終わってしまいます。なーんだ、今回は時代背景などを紹介した序章に過ぎなかったのね。じゃあ、すぐにpart-2が観なくちゃと思ったら、公開は来年4月とか。このタイムラグでは、せっかく3世紀の中国に浸った頭がすっかり冷めてしまいそうで心配ですが、また是非会いたい周瑜と孔明なのでした。
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by cheznono | 2008-11-16 01:34 | 映画