<   2005年 01月 ( 8 )   > この月の画像一覧

ニースに雪が。

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 ニースに着いたらフランス全土に寒波がやって来てしまい、コート・ダジュールも雪に見舞われました。向こうの山あいが白くなったのにはびっくり。ニースの街中に雪が降るのは15年ぶりだそうなのに既に2回も降って、ついてるねなんて言われます。今朝はニースで0度、マルセイユでマイナス5度。これは南仏としては例外的な寒さとか。避寒地なんてウソじゃないのという感じです。でも空は雲一つなく晴れ渡り、1月というのに旧市街のマルシェやイギリス海岸は観光客で賑わっていました。今からこれではカーニバルが始まったらどうなるのでしょう。
 ニースは19世紀に貴族や世界の金持ちを惹き着けた避寒地のため、豪華なホテルやアールヌーヴォーやアールデコ調のアパルトマンが目立ちますが、一方でとても庶民的な暮らしの一面とが雑然と混在しているところがとても興味を引きます。でも、国境に近いので治安が悪いのが難点ですが。
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by cheznono | 2005-01-31 03:18 | 不思議の国フランス

ジャック・ヴィレル急逝

b0041912_78080.jpg 「奇人達のの晩餐会」でティエリー・リュミエットを相手にとことんお人よしのバカを演じたフランスの人気俳優:ジャック・ヴィレルが53歳の若さで亡くなりました。コメディや典型的な人の良いフランスの中年を好演して来た俳優で、「ピエロの赤い鼻」でも主演を生き生きと演じていたので何だか信じられません。突然体調を崩して入院したそうですが、まだ死因もわからないようです。もうあのちょっと悲しげな目をしたジャック・ヴィレルの演技を見られないなんて淋しい限りです。
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by cheznono | 2005-01-29 07:16 | 映画

シルヴィア

b0041912_22213899.jpg アメリカでは有名な夭逝の詩人シルヴィア・プラスを描いた映画を観て来ました。生まれも良く、若く美しく才能のあるシルヴィア。でも、遺伝性のノイローゼによる自殺願望を秘めながら、詩人としての成功と夫の関心を一身に受けることを切望し、苦悩する姿をグゥイネス・パルトロウが熱演しています。ケンブリッジ大に留学中に桂冠詩人テッド・ヒューズの神秘的な魅力に惹かれて結婚したシルヴィアは、自他共に認める才色兼備の自分が、詩人として脚光を浴び女性にもてる夫の陰で納得の行く作品が作れず、家事育児にも追われる毎日に言いようのない焦燥を感じます。
 テッドの不貞によりうつ病を悪化させたシルヴィアはついに夫と別居し、苦しみながらも長い間夢見た人々に賞賛される作品を次々に発表して行くのがなんとも皮肉です。夫婦の共通の友人で、シルヴィアの良き理解者でもあるジャーナリストに、「詩人同士の羨ましいような関係をたかが浮気くらいで壊してはいけないよ」と忠告され、やはり夫とやり直そうと決心した時、既に夫と愛人の間は浮気では済まなくなっていました。
 テッド・ヒューズは、シルヴィアを破滅に追いやったとして、アメリカのフェミニスト達の総攻撃を喰ったそうですが、彼に出会わなければシルヴィアも珠玉の作品を生み出せなかったわけでしょうから、運命とは不思議な巡り合わせですね。人間としても女性としても非常に恵まれた生を受けたシルヴィアが、短い人生をもがき続けて不完全燃焼に終わらせる姿が印象的な作品でした。
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by cheznono | 2005-01-12 23:16 | 映画

ゴッホのサン・レミ

b0041912_0365781.jpg アビニョンからレ・ボーに向かうオリーブ街道の途中にあるサン・レミ・ド・プロヴァンスは、糸杉の点々と立つのどかな町で、いかにもプロヴァンスの田舎町という雰囲気が味わえます。ある日曜日、本当は終点のレ・ボーに行くはずが、今日は秋祭りで牛の群れが道路をふさぐから、サン・レミ止まりだよと言われ、急遽予定変更してサン・レミ訪問となりました。しかし、バスを降りた時は、こんなど田舎でどうする?と思ったくらい、素朴な原風景に驚きました。趣のある旧市街もあっという間に終わってしまう小ささです。b0041912_137187.jpg アルピーユ山脈のふもと、糸杉やオリーブが好き勝手に自生し、ローマ遺跡が散らばる風景はゴッホのいた19世紀から変わってないのではと思えるサン・レミ。アルルでゴーギャンと口論の末に耳を切り落とした後、しばらくしてゴッホはこの町の病院(旧サン・ポール・ド・モーゾール修道院)で療養します。入院とは言え、ここでの1年間に150点もの作品を描いたというからすごいエネルギーですね。ゴッホは他の印象派の画家と同様、新しい表現方法を浮世絵の中に模索していて、日本には強い憧れを持っていました。貧困と狂気に苦しむゴッホを支え続けた弟テオに宛てた手紙の中にある、「君は日本の小物を送ってくれたというが、そんな物は僕には必要ないんだよ、僕はここアルルにいても窓の向こうには日本を感じているんだから。」というような一節には胸を打たれます。この兄弟の書簡を思い出しながら、ゴッホの元病室を見学しました。ゴッホがプロヴァンスで窓の向こう側に見ていた日本とは、いったいどんな国だったのでしょう。 http://www.saintremy-de-provence.com
(写真は旧修道院のゴッホの病室と絵画アルルの部屋)
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by cheznono | 2005-01-08 01:41 | プロヴァンス賛歌

アンティーク市

b0041912_22434171.jpg パリに次ぐアンティーク市が立つ町として人気のあるリル・シュル・ラ・ソルグ。かつて紙漉き業や織物業で栄えた名残りで、今も運河には水車が回っています。でも、何事も大げさなリヨン第2大学の文学の教授からリル・シュル・ラ・ソルグはプロヴァンスのベニスだよって言われた時はぶっ飛びそうになりました。ベニスとの共通点は運河があるくらいではないかしら?!
 駅を下りると点々とアンティーク店が並び、日曜には終日運河沿いに骨董市が開かれます。アンティークはパリのクリニャンクールと似たような質の良い物から、同じくパリの蚤の市:モントルイユに並ぶようなガラクタまで玉石混交。お天気が良いと、こんな田舎町にどこから現れたのかと思うほど欧米を中心とした観光客が集まって来ます。運河の中州の公園では「パリの空の下」など古いシャンソンを楽しそうに歌うカップルの歌声が響いて、青空市の賑わいに余興を添えることも。
 午前中はアンティーク市と平行して普通のマルシェも立つため人手も多く、より活気に満ちています。ただし、生ものには要注意。一度ここのマルシェで新鮮なあさり(ちゃんと生きてた)を買ってお味噌汁をふるまったら、しっかり私だけあたってしまいました。フランス人達は同じお店で買った生牡蠣も食べたのに、全くピンピンしてたから不思議。なんと彼らは生まれて初めてあさりを食べたというのに、なぜ私だけ?と恨みながら悶々とする羽目になりました。
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by cheznono | 2005-01-05 23:26 | プロヴァンス賛歌

プロヴァンスのマルシェ

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 パリでもどこでもマルシェに行くと新鮮な野菜や果物が手に入るし、いろいろな屋台をみて歩くだけでも楽しいですが、やっぱりプロヴァンスのマルシェはこの地方独特の自然の恵みがあふれていて、いつ行っても新しい発見があります。
 ここはプロヴァンスの表参道かと思うようなエクスの町に立つ朝市はちょっとしか知らないのですが、だいたいどこのマルシェにも生鮮食料品と生活雑貨、オリーブオイル、ハーブやスパイス、プロヴァンス生地、衣料品や靴などの屋台が立ちます。エクスには手工芸品専門のマルシェが立つこともあると聞いてますが、在住の友人は見たことがないと言ってました。
 例えば水土に立つアルルのマルシェは、規模も大きくLices通りの両脇をずらっと屋台が並ぶ様子は圧巻です。アルルは庶民的な町でアラブ系の移民達も多く、新鮮な食料やプロヴァンスらしい雑貨はもちろんのこと、かなり安価な衣料品や生活用品等も売られます。リュベロン地方一の規模を誇るアプトのマルシェも有名。川沿いの小さい町のいたる所が屋台で埋め尽くされ、見て回るだけで楽しい雰囲気です。もっと手前の町、カヴァイヨンやカルパントラのマルシェも観光客が少なくて結構お勧めできます。
 感心するのは、12時か1時で朝市が終わると、皆すごい手際の良さで商品や屋台を各自の車に納めて立ち去り、後にはおびただしい数の段ボール箱や野菜くずなどのゴミが散乱したまま残され、まあなんてお行儀の悪い人達と思ってるとそこへ清掃車が現れて、掃除の人が慣れた手つきでぱっぱと段ボールを片付け、さっさとゴミを掃いて何事もなかったような普段の道に戻してしまうこと。フランス人もやればできるじゃない、連係プレイ。一度役所でも見せてほしいものだといつも思います。
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by cheznono | 2005-01-04 01:04 | プロヴァンス賛歌

恍惚:ナタリー

b0041912_17482582.jpg 2004年は「恍惚」を観て幕を閉めました。その昔トリュフォーの「隣の女」で、情熱を再燃させてしまったため悲劇に突入するかつての恋人同士を演じたファニー・アルダンとジェラール・ドパルデューが、今回はけだるい中年夫婦となって、妻が夫の知られざる一面を自分の差し向けた娼婦のエマニュエル・ベアールに報告させるという内容です。
 でも、豪華キャストによる官能的で危険な愛の物語というコピーにだまされたかも(笑)。何十年も生活を共にし今は会話も少なくなった二人が、夫の浮気の発覚により関係を見直すというテーマは月並みだから、斬新な切り口にしたいという試みはともかく、会員制クラブの女性に夫を誘惑させベッドシーンを逐一報告させるという妻の心理には全然共感できませんでした。夫を愛しているから、失いたくないからこういうこと思いついたのか、それとも意地やプライドのため、あるいは自分のアイデンティティのためか何かかがわからなかったし、夫に女性を差し向ける妻の心の葛藤も充分こちらに伝わって来なかったからだと思います。むしろ、アンリ2世の正妻カトリーヌ・ド・メディシスが、夫が20歳も年上のディアンヌ夫人を寵愛し続けることに悲しみ、二人の寝室の天井部分の床に穴を開けさせて上から様子を覗き見たという逸話を思い出し、ちょっと苦笑してしまったのでした。 http://www.wisepolicy.com/nathalie/
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by cheznono | 2005-01-02 18:02 | 映画

Bonne Annee 2005!

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 新年あけましておめでとうございます。2005年が天災地変の極力少ない明るい年になることを心から祈っています。
 子供の頃は遠くから響いて来る池上本門寺の除夜の鐘を聞いて年明けを迎えたものですが、今は窓が機密性の良いサッシになったせいか鐘の音を聞くこともなく寒さに縮こまりながらの年越しです。けじめなく年を越してしまうから煩悩が減らないのか、それとも大晦日ぎりぎりまで年賀状を書くという要領の悪さがいけないのか、昔のように新鮮な気持でお正月が来た!と祝えない自分がちょっとかなしいです。今は東京も元旦しか休まないフランスと同じくあっけない程すぐ普通の日々に戻るので、自分自身がかなり気合を入れて新年を迎える努力をしないと何も変わらない一年が始まってしまいそうです。これではまた漫然と年を重ねて行きかねないから、気を引き締めて今年の目標でも考えなくてはいけませんね。
 南関東は雪が溶けて良いお天気になりそうですが、殆どの地域に雪の寒波が来ているようです。初詣に行かれる方はくれぐれも気をつけて下さいね。
 本年もどうぞよろしくお願い致します。
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by cheznono | 2005-01-01 01:34 | いつもの暮らし