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いよいよ仏大統領選

b0041912_1301526.jpg 今日はついにフランス大統領選挙の当日。投票会場になっている近所の学校前には朝から車が連なって、一時的な渋滞を引き起こしていました。実際に5年前の大統領選に比べて、遥かに投票率が上がっているから、みんなの選挙への関心の高さがうかがわれますね。今夜の結果が楽しみです。
 主な候補は現政権で保守のニコラ・サルコジと社会党の美人候補セゴレーン・ロワイヤル、中道派のフランソワ・バイロー、そして極右で過激なジャンー‐マリ‐・ルペン。サルコとマダム・ロワイヤルの一騎打ちかと見えた選挙戦も、予想アンケートの度に数字は上がり下がりしたし、ぎりぎりまで誰に投票するか決めかねている人が今までになく多かったため、結果が読みにくい選挙となっています。
 ニースを初めコートダジュールは、非常に右寄りの地域なため、サルコやルペンが来るたびに、街には警察官があふれ、歓迎の市民が押しかけるという図式が繰り返されていました。サルコもルペンも移民大嫌いの右派。もし下馬評どおりサルコが大統領に当選したら、国外追放になるかも?と心配する外国人も少なくありません。
 投票は今夜8時に終了し、80%以上のフランス人が8時以降テレビの前に張り付いて、開票結果を見守ると言われています。既に投票率が83%を超えているから、視聴率はめちゃ高いでしょうね。
 パリでは今夜8時以降に寿司の注文が激増する予想なのだとか。寿司をつまみながら選挙結果を見守るなんて、パリジャンも変わったものです。今頃、お寿司屋さんはてんてこ舞いでしょう。ニースではさしづめピザやさんが気合を入れて、ピザを焼きまくっているに違いありません。私も今朝のマルシェで買い込んだ野菜を煮込みながら、開票速報を追うつもりです。
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by cheznono | 2007-04-23 02:38 | 不思議の国フランス

ニースの秘境

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 復活祭のヴァカンス後半になるにつけ、気温がぐんぐん上がって、なぜか北のパリやアルザスは南仏よりももっと暑くなっているとか。記録的な猛暑だった2003年も4月からこのように暑かったので、今年の夏はまた酷暑のぶり返しではと思いやられます。
 家主の庭にたわわに実っている枇杷の実を去年は6月に楽しんだのに、今年はもう食べ頃。季節が早く回っている証拠ですね。パリよりは涼しいコート・ダジュールですが、街には早くもタンクトップの女性が目立つので、GWにヨーロッパ旅行を企画している方は、Tシャツや水着を用意して来て下さいね。
 さて、夏のようなまぶしい日差しの中でも、ニースの旧市街にある城跡の丘の滝ではいつも涼風が吹いていますが、ニースのはずれにはもっと大きな滝があることを最近知りました。丘にぽつんと立つ18世紀のサボワ風山荘とその下に落ちている滝。ニースっ子にもあまり知られていないというこの滝を見た時は、おおっという感じでした。
 山荘の足元には洞窟があって、滝を見下ろしながら通り抜けることができます。この滝の水がはるか下の街を抜けて、ニース城址の滝に繋がっているらしく、自然の力の不思議さを感じさせられます。シミエ地区の北、鴨の集まるこの滝の下のゲローの教会も、南仏らしからぬたたずまいで一見の価値があります。冬は水の量が減るそうですが、できればミモザの咲く季節に見るのがベストではないでしょうか。 
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by cheznono | 2007-04-18 20:51 | コート・ダジュール散歩

真夜中のサン・トロペ

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 昨日のコートダジュールはどんよりと雨がち。ニュースによると、フランスでは毎回13日の金曜の交通事故率が通常の日に比べて高いそうで、迷信的だけどドライバーは充分注意するようにと呼びかけてました。やっぱり今でもカトリックの見えない呪縛があるのか、13日の金曜日には事故率が上がるなんて、人間の心理って不思議なものですね。
 さて、トウーロンのイケアでベッドを買ってから、荷車の後ろ板を落とし、高速で警察に捕まった後、林の中の植木屋経由で知人宅で遅い夕食を頂いた私達は、夜11時に暇乞いをしてニースへの帰途に着くかと思ったら、ドライバー夫妻は約束どおり私にサント・ロペを見せるからと海の方向へ走り出しました。結構義理堅いのは嬉しいけれど、これじゃあニースに戻るのが朝の3時過ぎになっちゃうじゃない?
 アンティーブ程度のこじんまりした町で、カンヌのように高級ブティックが並んでいる所、と聞くサン・トロペですが、「あんなスノッブな町、スターに会いたいミーハーが押しかけるんだよ。」と言い切るフランス人も多いため、以前はあまり関心がありませんでした。けれど、シーズンオフのサン・トロペは意外に庶民的で、漁村の雰囲気を残しているとか。その点はカンヌに共通するし、町並みがとても美しいという人も少なくないので、やっぱり一度は見てみたいものです。
 「夜中のサン・トロペもイルミネーションがきれいでなかなかだよ」って夕食をよばれた家でも言われた私達を待っていたのは、闇の中に沈んだサン・トロペの海辺でした。確かにイルミネーションはきれいだけど、復活祭のヴァカンス中と言うのにセネキエなどの有名カフェを初め、レストランなどは殆ど閉まっています。夜11時半に開いている店がないなんて、観光地とは思えない早仕舞い。お金持ちのヨットが揺れる港も、想像以上に小さい感じでした。
 近眼の上に鳥目の私には印象が薄かったけれど、海辺の町並みはリビエラらしいピンクや黄色のパステルカラーの家並みが連なっていて、昼間ならさぞかしかわいい町に違いないでしょう。近代絵画の良い美術館もあることだし、次回は是非ゆっくりしたいものです。
 真夜中のサン・トロペの散歩を終えた私達は、頭上に折り畳みベッド、後ろにミズゴケの袋をびっしり詰めたごつい大荷車を引いた姿で再び高速に乗ってニースを目指し、晴れて帰宅したのは2時過ぎ。何と長い一日だったことか。ハプニングだらけだったけど、13日の金曜じゃなかったのは幸いだったかも知れません。
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by cheznono | 2007-04-14 08:19 | プロヴァンス賛歌

遠かったサン・トロペ

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 さて、イケアのパーキングに戻ったものの、どこにも荷車の板は落ちていません。分厚い大きな板だから道路脇に寄せられているかと期待けれど、とうとう見つけることができず、仕方なく私達はまたサン・トロペ行きの高速に乗り直しました。
 あんな板を高速上に落としたら後続車は事故を起こしかねないのでとんでもないことですが、でも万が一高速上に落下したかも知れず、サン・トロペ手前の植木屋とのランデブーの時間も迫っていたため、さっき婦人警官に忠告されたもののドライバーは国道をのろのろ行く気はなかったわけです。
 相変わらずミストラルはびゅんびゅんで、頭上の折り畳みベッドはあおられてガタガタ。右手でハンドル、左手は窓から出して天井のベッドを押さえて走っていたドライバーを再び見つけたのが、オーララ、また例のパトカーでした。いくら農業国フランスでも後ろに大荷車を連結して高速を行く車なんて見たことないですから、そりゃあかなり目立った一行だったのでしょう。
 やむを得ず、また高速脇に停車すると、今度は警官が3人も降りてきて、例の婦人警官がキンキン叫びました。「ムッシュウ!さっき私が国道を行けって言ったでしょ。今も50キロで高速を走ってましたよ!」ハイ罰金ということになり、請求書を書くからそこで待つようにと言うので、我々は強いミストラルに吹かれながら、車の天井のベッドをくくり直していました。
 もう夕方6時。友達は私を見て、「あなたサン・トロペが見たいからって着いて来たのに、思わぬ冒険になっちゃったね。」とすまなそうです。サン・トロペどころか今日中にニースに戻れるかどうかも何だか心配でしたが、ポリスに捕まってしまったのでは仕方ありません。
 さんざん待たされた挙句、なぜか3枚もの違反通告書を渡され、罰金の合計はなんと2万6千円余り。ベッドとマットレスの値段をずっと上回る額です。「高速料金を使っても安いからってトウーロンまで来たのに、なんてこった。イケアは鬼門だ!もう2度とイケアには来ないぞ!」とドライバーは頭から湯気を出してます。既に植木屋の閉まる時間なのに、かくして林の中の国道を行くことになりました。
 高級別荘地のイエールを抜け、田舎道を延々と走った後、やっと森の中に目的の大きな植木屋を見つけたのが7時半。電話で頼んだため、幸い植木屋は帰らずに待っていてくれました。ここはチリからのミズゴケを輸入しているうフランス随一の植木店で、ドライバーは庭用のミズゴケを50キロ分も買い込み、植木屋が落とした後ろ板の代わりに網を張ってくれたので、ミズゴケを荷車に積み込んで店を後にしたのが8時過ぎ。それから、サン・トロペ郊外に住むドライバー夫妻の友達宅で、バスク風チキンの夕食をご馳走になりました。
 おいしいボルドーを振舞われたドライバーは、「いろいろあったけど、予定をちゃんとこなしたから結構良い一日だったな。」なーんて、ケロッとしています。あんなに怒っていたし、手元には2万6千円の罰金通告書があるのに、なんて立ち直りの早いこと。さあ、ニースに帰ろうと立ち上がったのは夜11時前でした。
*問題の大荷車はアイルランドで馬が引いてるようなごつい台車で、写真の荷車よりもっと大型です。
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by cheznono | 2007-04-09 19:59 | プロヴァンス賛歌

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 日本でも撤退したカルーフールの跡地に開店したスウェーデンの大型家具店イケアが人気のようですね。復活祭のヴァカンス客が増えだした今週明け、友人夫妻がトゥーロン(マルセイユの手前の元軍港)のイケアにベッドや棚を買いに行くから来ない?と言うので、「帰りにサント・ロペに寄るから」という甘い言葉に誘われて、朝11時にニースを出発しました。
 友人は愛車のボロ日産車の後ろに大きな荷車を連結、この大荷車を引きながら高速を飛ばしてトゥーロンに向かい、お昼はイケアの食堂で私は魚を、彼らはスウェ-デンの人気料理:イノシシの肉団子を食べた後、だだっ広い家具店内を回ってベッドなどを買い込んだまではまあスムーズに済んだのですが、その後が大変でした。
 イケアで買った安いメタルベッドをなぜか荷車ではなくて車の天井にくくりつけ、薄いマットレスや棚などは車のトランクに入れて、後ろの大きな荷台はカラのままイケアの駐車場をどすんどすんと出たのが午後4時半。次の目的地はサント・ロペ手前の大型植木店です。
 さて、サント・ロペ方面の高速に乗ったものの、さすがプロヴァンス、折りしもミストラルがびゅんびゅん吹きまくっていたため、車の上にくくりつけた折り畳みベッドはガタガタと向かい風にあおられて、下手をしたら飛ばされてしまいそう。ドライバーは窓から片手を出して、頭上のベッドを押さえています。
 そして、はっと気がついたら、引いている大荷車の後ろの板が消えているではないですか!つまり台車を形どる4辺の板のうち後ろの部分をどこかで紛失してたのです。車内の私達は板を落としたのに全然気づかず、後続の車や周りの人も誰も教えてくれなかったわけで、怒り狂ったドライバーは、車をボコボコ叩いていつものようにありとあらゆる悪態をついてから、イケアの駐車場へ落とした板を探しに戻ることにしました。
 でも、何せ高速道路の上だからそう簡単に出口は来ないし、すさまじいミストラルに天井のベッドの箱が浮き上がるため、用心したドライバーがゆっくりと出口を求めて車を走らせていたら、追い越して来たのがパトカーです。誘導されて高速脇に停車したところ、下りてきた強面の婦人警官が「ムッシュウ、この高速は最低80キロ以上で走らないといけないのに、あなたは60キロで走ってました。他の車に迷惑がかかるからすぐに高速を降りて国道を行って下さい。」とのご注意。どうせ反対方向のイケアに戻るつもりだったドライバーは素直に了解し、付いて来なさいというパトカーに先導してもらいながら、高速出口から降りて再びトゥーロンのイケアに戻ったのですが。。つづく
*写真はトウーロン旧市街
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by cheznono | 2007-04-05 21:11 | プロヴァンス賛歌

フランスで人気の職業

b0041912_22504826.jpg 天井から水が漏り出して1週間、家主は配管工を呼んで上階のバスルームを点検してもらうよう依頼しました。珍しくほぼ約束の時間にやって来たムッシュウは、きちんとした格好で脇にファイルケースを抱え、職人さん風ではなかったけれど、「配管が老朽化していますね、とりあえず水を止めましたからもう漏らないでしょう。」と言って帰って行きました。先日越していった未払い家族が、風呂場の壁からシャワー器を引き抜こうと試みた向きもあるため、完全に修理するにはまた出直しになるようです。
 しかし、配管工が帰った夜から私のアパルトマンの水漏れは、ポツポツからポチャッポチャになり、天井の照明の周りにも水が回っているので気が気ではないのですが、今週中にまた来る筈だった配管工は戻って来ません。家主は、「ポーランド人の配管工や電気やにはもううんざりだ!」とうめいています。
 ニース港近くに住むイギリス人の友達も、配管に問題が起きてアパルトマンに暖房が入らなくなった時、顔見知りの配管工に来てくれるようランデブーを取って、約束の朝9時に待っていましたが、一日中待っても配管工は来ませんでした。あきれた彼女はすぐに別の配管工を見つけて、また朝の9時に来て貰うよう約束しましたが、当日やっぱりいくら待っても配管工はやって来ません。頭に来た彼女は、町に出て3人目の配管工を見つけ、翌朝見に来て貰うよう頼んだ所、3度目の正直で今度はちゃんと9時にやって来て、暖房の配管を直してくれたそうです。
 全くいい加減な国だと思った友人が、この話をロンドンの仲間達にこぼしたら、ロンドンでも同じ状況で、来てくれる約束をした配管工のすっぽかしは日常茶飯事とか。イギリスもフランスも100年以上経つ古いアパルトマンが多いため、水周りの問題は頻繁に発生しますから、配管の仕事は引っ張りだこ。恒常的に売り手市場のため、配管工の家族は大きな家で贅沢に暮らしている場合が珍しくないみたいです。
  失業率の高いフランスでは、ポーランドやハンガリーなど東欧諸国がEUに参加する際、配管工や左官などの職業が東欧からの安い労働者に奪われる!と抗議の声が高かったのに、実際には今一番不足している職業のトップが大工、左官、電気や、配管工などの現業です。問題は、東欧からの労働者がしばしば大して知識がないのに仕事があると出向いてはテキトーな配管工事を施したり、腕がないのに大工として働いてしまうことでしょう。
 古くからの建物を大切にするヨーロッパでは、常に家の老朽化に悩まされるわけで、こうした職人さんたちは不可欠な存在です。6年も7年も大学に通って学位や資格を取っても尚、就職が厳しい現状に対して、手に職をつけることの強みを目の当たりにするわと、文系の博士号を取ったばかりの友達はため息をついていました。
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by cheznono | 2007-04-01 00:14 | 不思議の国フランス