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フランス一住み易い街

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 今年、フランスで一番住み易い地方に選ばれたのは、バラ色の街と呼ばれるトウールーズを中心としたオートガロンヌ県。
 住み易さ=質の高い暮らしの基準は、気候、仕事、物価、健康、治安、文化、環境などで、どのポイントも高かったのが、気候が温暖で、エアバスを初め産業に恵まれ、家賃もそこそこ、物価が安定していて、長寿が多いというオートガロンヌ地方でした。ここは毎年上位にノミネートされているから、住み易さには定評がある地域と言えるでしょう。
 暮らし易い県2位はフレンチバスクやポーのあるスペイン国境のピレネー・アトランティック県。3位はぐっと北に上ってブルターニュ地方のレンヌやサンマロの辺り、4位がリヨンの東、グルノーブルのあるイゼール県。5位がボルドーを中心とした地域。6位がモンペリエのあるエロー県。
 比較的南が人気ですが、都会人が憧れる田舎暮らしの代表、プロヴァンス地方が上位にノミネートされないのは、人口10万人以上の都市が少なく、大都市マルセイユはパリと同じく、生活水準の差が大きいためとか。
 プロヴァンスで住み心地が良いのは、都市よりもリュベロンの山麓に数あるのどかな村々でしょうか?でも、村と村がかなり離れているし、車がないとにっちもさっちも行かないのはネックでしょう。
 1位のオートガロンヌ県のある南西フランスは、プロヴァンス地方と同様にローマ時代から南仏の豊かさを享受して来た地方で、その豊かさと独自の文化や宗教のために、ローマ法王に睨まれて、戦争の渦に巻き込まれたことでもプロヴァンスと共通する点があります。
 因みに本土96県のうち、ニースやカンヌの辺りは14位で、まずまず。マルセイユ、エクス・アン・プロヴァンスのあるブッシュ・ド・ローヌ県は22位。私の経験でも、1位のオートガロンヌ県は、コートダジュールに比べて遥かに暮らし易かったから、この人気投票は納得のいく結果です。
 写真は、オートガロンヌの主都トウールーズのサン・エチエンヌ教会。バラ色の街の由来であるガロンヌ河から採れた赤土で建設されています。
by cheznono | 2008-12-13 17:57 | 不思議の国フランス