冬のシャンティイ城

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  あけましておめでとうございます。
2013年が皆さんにとって、楽しいことに満ちた一年でありますように!
今年もどうぞよろしくお願い致します。

 パリから北へ列車で25分、競馬場を挟んで広大な森の中に現れるシャンティイ城。凍えるような12月の澄んだ空気の中で、その姿は想像以上に優雅でした。
 シャンティイはブルボン王家の傍系にあたるコンデ公の城。ルネッサンス様式の美しいグランシャトーはフランス革命時にたたき壊されてしまいましたが、19世紀に修復され、かつての姿を取り戻しています。
 この城は、17世紀にコンデ公がルイ14世をもてなした大パーティで腕をふるった宮廷料理人ヴァテールが、3日目に予約した魚が間に合わなかったために自殺した悲話でも有名。実はヴァテールがかの生クリームのホイップを創作したのはシャンティイではなかったそうですが、彼が誇り高い料理人として殉じた場所にちなんでクレーム・シャンティイの名を今に残しています。
 
 何より圧巻は、このお城の持つ約550点の絵画コレクション。ニコラ・プサンの作品やラファエロ、アングルを初め、美男王ルイ15世の肖像画やフランソワ=ユベール・ドルーエによる若きマリーアントワネットの肖像画もここに。ピエロ・ディ・コジモの「美しきシモネッタ」はその小ささにびっくりです。
 この城の最後の住人だったオーマル公(王政復古後の最後の王ルイ・フィリップの息子)の遺言により、数々の絵画はオーマル公の好みで配置したままに保たれ門外不出のため、また同じ絵を観たくなったらシャンティイまで行かないといけません。
 
 広大な庭園はヴェルサイユ同様ル・ノートルによるデザイン。季節外れのため、人影もまばらな庭の散策は気持ちよかったのですが、イギリス庭園も英国-中国庭園もいったいどこが?という感じのシンプルさ。同行の友人いわく、おそらく一度もイギリスや中国に渡ったことのない庭師が、想像だけで作ったからに違いないとのこと。
 広過ぎて繊細さに欠ける代わりに緑のシャワーを思いっきり浴びてリフレッシュ、満ち足りた思いになれました。「ヴェルサイユの庭よりずっと心地良いわ」とは友人のママンの感想。いつか、ヴォー・ル・ヴィコントの庭園と見比べれてみたいものです。

シャンティイ城:http://chateaudechantilly.com/
宮廷料理人ヴァテール http://www.amazon.co.jp/%E5%AE%AE%E5%BB%B7%E6%96%99%E7%90%86%E4%BA%BA%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%AB-DVD-%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%91%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%BC/dp/B00005J50K
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by cheznono | 2013-01-03 00:41 | フランスの四季