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クロ・リュセ城

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 去年はアンボワーズ城を再訪したものの、雨で寒かったため、クロ・リュセには寄らずにトウールに戻ってしまいました。でも、パリの友達にクロ・リュセにも行かなきゃダメよと言われたので、今年はクロ・リュセへ。噂の通り、ルネッサンスきっての発明家ダ・ヴィンチのデザインした家具や発明した機械がたくさん展示されていました。
 今年はレオナルド・ダ・ヴィンチがフランソワ1世に招かれて、クロ・リュセ城に居を構えてからちょうど500年を記念して、特別展も開催中。ダ・ヴィンチがクロ・リュセに住んだのは晩年の3年間ですが、10年にわたって3人のフランス王(シャルル8世、ルイ12世、フランソワ1世)との交流が伺え、とりわけ、フランソワ1世との絆の強さが伝わって来る展示となっています。ダ・ヴィンチもフランソワ1世も身長190cm以上の大男だったのですね。
 晩年のダ・ヴィンチは当時としては稀なベジタリアンで、男子の平均年齢が30代半ばだった時代に67歳の長寿をまっとうしたのは、食生活に気をつけていたからかも知れません。
 
 個人的にクロ・リュセを訪れて本当に良かったのは、シャルル8世が妃のアンヌ・ド・ブルターニュのために設けたミニ礼拝堂があったことと、フランソワ1世の姉で「エプタメロン」の作者、マルグリット・ド・ナヴァル(マルグリット・ド・ヴァロワ)の部屋があったこと。二人とも、知性と教養に優れ、揺るぎない信仰に支えられていた点で共通しています。シャルル8世もルイ12世も世継ぎが育ちませんでしたが、ルイ12世とアンヌ・ド・ブルターニュの長女クロードはフランソワ1世の最初の妻となり、二人の王子を儲けています。
http://www.vinci-closluce.com/fr
 
 
by cheznono | 2016-05-22 07:19 | フランスの城と歴史