フージェール城
2018年 06月 28日 レンヌからバスで1時間10分。ブルターニュ公国の国境を守備したフージェール(フジェール:Château de Fougères)は、ヨーロッパで現存する要塞の中でも、最も状態が良いとされています。バスは1時間に1本は出ているのでアクセスが良く、城の向こう側の町も良い雰囲気の素敵な観光地でした。
フージェールは、オノレ・ド・バルザックがフランス大革命中に起きた王党派によるヴァンデの反乱について描いた『ふくろう党』の舞台となった町ですが、シャトーブリアンやヴィクトル・ユゴーも中世の面影が色濃いこの町に惹きつけられたとか。
フージェールの城は何度も攻撃され、幾度もの戦いに見舞われながら、1000年から1500年まで、ブルターニュ公国をイギリスやフランス王国からの侵入から国境を守るべく、健闘したようです。敵に囲まれても生き抜けるよう、城の中にも村があったそうですが、それにしては城内の庭の規模は小さめかも。
現存する13の塔は、カルカッソンヌを彷彿とさせます。ただ、幾多の戦争によって中は廃墟に近く、レ・ボー・ド・プロヴァンスのようにツワモノたちの夢の跡といった印象。プティ・トランで高台のサン・レオナール教会の横からお城を見下ろすと、中世の在りし日が偲ばれます。
by cheznono
| 2018-06-28 06:36
| フランスの城と歴史