コープスブライド
2005年 11月 13日でも、意外に二人はお互いに一目で好印象を抱き、幸せな家庭が築けるかもと思ったとたん、花婿のへまで結婚式はお流れになり、落ち込んで森の中をさまようヴィクターは、ひょんなことから既にあの世に行ったエミリーという花嫁姿の幽霊?と結婚しなくてはいけないくなってしまいます。
エミリーに連れて行かれた死者の世界は、規則や慣習に縛られた生者の世界よりもカラフルで楽しげ、暗い現実の世界よりも皆ずっと生き生きとして、飲めや歌えやで盛り上がっているのが印象的。ティム・バートンの作品にしては皮肉や毒気が薄い感じですが、このこの世とあの世との対比には強いブラックユーモアを感じます。そして、今は骸骨となった昔の愛犬が、冥土でもヴィクターを慕って助ける姿はには胸が熱くなりました。
この世に残されたヴィクトリアは必死でヴィクターを救い出す手立てを考え、両親達はひたすら次の政略結婚を画策し、そして花嫁姿で死者となったエミリーの過去とは?というファンタジーで、皮肉のこもったセリフと共に結構素直なラブストーリーとして楽しめました。それにしても凝ったアニメ。独特の映像は最新技術を駆使したものらしいですが、制作には大変な時間がかかったようですね。