遥かなカンヌ
2005年 11月 28日トゥーロン方面に帰る友達が、帰りがてらカンヌに寄ってみたいと言うので、一緒にニース駅に行きました。ニースからトゥーロン行きのキップを買って、カンヌで途中下車してもその日のうちだったら同じキップで最終目的地まで行けるのがフランス国鉄の良い点なのですが、大きな街の国鉄のキップ売り場のカウンターは二人に一人の割合くらいで感じが良くないのは周知の事実、今回も案の定です。「ニースを朝出るけど、カンヌ発は2時くらいの電車にして下さい。」と友達が頼むと、「電車ないわよ。」とけんもほろろ。「2時台がなくても3時頃はどうでしょう?」。「電車ないわ。最後の電車がね11時発よ。」「はあ?まさか朝の11時?」だって、ニース-マルセイユ間は一応幹線だから、日ごろはそれなりに本数がある路線です。ストライキは終わった筈だし、ご冗談でしょう?という顔で見上げるとやっと「工事があるのよ。」だったら早くそう説明してくれれば良いのに。突然の工事で電車がないのは国鉄の責任なのに、まるで午後にカンヌを出発したいこちらの責任のような言い方をするのもSNCF職員のお手の物ですが、こういう目に合う度にちょっとへこみます。
朝の電車を逃したらトゥーロンに帰れなくなってしまう友達は、カンヌ観光を諦め、代わりにマントンに行きました。写真はカンヌ港とル・シュケ。