春を呼ぶミモザ

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 コートダュールはミモザが満開の季節を向かえ、幾つかの町ではミモザ祭りが開かれています。ボルム・デ・ミモザからグラースに抜けるミモザ街道はもちろん、カンヌ~アンティーブ間の鉄道沿いなど、あちこちで空を黄色く染めるミモザの木立はフレンチ・リヴィエラの春の風物詩。日本の梅や桃の花のように南仏に春を告げるミモザは、開花期が長く芳香がするのも魅力です。
 18世紀の後半、英国の探検家キャプテン・クックによってオーストラリアからヨーロッパにもたらされたミモザはアカシアの仲間で、約1200もの種類があるそうです。コートダジュールには19世紀末、イギリス人が別荘に植えたことで人気が出て、やがてミモザは自然に繁殖して行きました。フランスで見られるミモザは5種類程度で、皇帝ミモザ、ガリア、セント・ヘレン、ミランドルといった種が一般的。背丈は3mから大きい木では8m位になり、丸い粒粒のような花をびっしりつけます。
 日本のミモザは香りがないというコメントを幾つか頂いて驚きましたが、南仏のミモザは独特の香りを強く放ちます。ミモザの香りにはヒーリング効果があって、ストレスを軽減するとか。ニースのカーニバルのフラワーパレードでは、観客に向けてふんだんにこの花が投げられるし、無尽蔵に生えているかのように見えるミモザですが、勝手に花を摘むことは禁止されています。だからコートダジュールの人達もその辺の枝を折らないで、花屋さんでミモザの花束を買っているんですね。
by cheznono | 2006-02-21 00:20 | フランスの四季