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イタリア食品市

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この週末、ニースの海岸沿いのプロムナーデ・ザングレでは、第2回イタリアの食品マルシェが開かれました。昨年の初開催で好評だったのと、今年はイタリア共和国建国60周年に当たるため、集まったイタリアの商工会も特に気合を入れていたようです。
 長いテントの中、ずらっと両側に並んだお店にはチーズ、生ハム、バルサミコ、オリーブオイルやワイン、パスタなどイタリアを代表する食材が紹介され、試食や試飲もさせてくれます。紹介されているのは大量生産品ではなくて、
小さいお店やアルチザンが持ち寄ったお店自家製の品が殆ど。オリーブの実もフランスのオリーブの3倍くらい大きくて味も良いので喜んで買って帰りました。ただ、お値段はイタリア国内に比べて結構高め。フランスの製品よりも高い品も多かったので、おいしく味見をさせてもらっても手が出ない品も多かったのが残念です。
 ムスカード(フランスのムスカデやシャンパンに近いお酒)の販売促進売り場で、宣伝のために作られた買い物用バッグが目を引きました。ちょっと変わった袋だからほしいけど、これというお客にしか渡していません。それで、一緒に行ったグルメの中国娘に何とかバッグを貰えないかしらと頼んでみました。条件は彼女の好物のアイスクリーム。「あんな安ぽいバッグもらってどうするの?」と渋る彼女に、バッグを貰ってくれたらアイスをおごるからと言うと、にやっとした彼女は意を決してムスカード販売のムッシュウに近寄り、「このお酒は中国に輸出する予定はありませんか?」イタリア人のムッシュウは、「中国は魅力的な市場なので是非売りたいんだけどね。」「中国で販売したら受けると思いますよ。」とうまく話を進めだしました。でも、問題は言語。フランス語を話さないムッシュウは英語で説明しだしましたが、これもかなり怪しい話しぶりで、後が続きません。困った様子のムッシュウは、その場をつくろうためか中国娘に危うくムスカードを1本くれそうになりましたが思い直して、私の狙いの黄色い買い物バッグを渡しました。やった!さすが、中国娘はうまい、と後ろで拍手をしていた私。おまけに彼女が貰ったバッグを点検すると、中には結構かわいいT-シャツが入っていたのです。中国娘は約束どおり買い物バッグを私にくれましたが、T-シャツは彼女の戦利品。しまった、確かに安ぽい買い物袋よりT-シャツの方がずっと実質的だったと、深く後悔しながら彼女のためにアイスクリームを買った夜。とはいえ、彼女についていったお陰で、気がついたら夕食もいらないほどたっぷり試食できたから満足しなくては。
by cheznono | 2006-06-06 00:03 | コート・ダジュール散歩