ワールドカップ決勝
2006年 07月 09日19世紀までイタリアに所属していたニースは、イタリア人の割合も多いので、どちらが勝っても大騒ぎになることは必須でしょう。父親はフランス人だけど、母親はイタリア人という家も多いから、今日の試合でどちらを応援するかは家族でも分かれるところかも知れません。決勝のTV放映をするカフェも多いし、今夜街中をうろつく時は、騒ぎに巻き込まれないように気をつけようと思います。
ところで、コート・ダジュールの海のお祭りで、漁民が海での安全と神のご加護を祈る聖人サン・ピエールは、昔むかしシモンと言う名の漁師でした。つまり、シモン・ペテロ(ピエール)という名前の漁師がキリストの使徒となって、後に福音を伝えるための12人の弟子の一人に選ばれたのですね。後世に聖人に昇格したペテロは、漁師出身のため海の保護聖人となって、漁師たちに祭られて来たようです。フランス語圏にはあちこちにサン・ピエール教会があるらしいですが、ニースの隣の港町ヴィルフランシュ・シュル・メールにある礼拝堂は、ジャン・コクトーがサン・ピエールの生涯を壁一面に描いたことで知られます。コート・ダジュールと漁民の生活に愛着を抱いていたコクトーらしい壁画と聞くので、是非中を見たいのですが、なぜかいつ行っても閉まっているサン・ピエール礼拝堂。どうして、お昼休みを4時間も取るのかしら?と恨めしげにいつも外見だけで我慢しています。