南仏と地震

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 今朝方、じわじわと遠くから揺れが寄せてくる気配がして、来ると思ったらぐらっと揺れましたが、それが新潟・長野のこんなに大きな地震のせいとは考えませんでした。現地で被災された方々は本当にお気の毒です。特に犠牲者の多くが高齢の方というのも胸が痛みます。
 火山脈の多いイタリアでは時々大きな地震が起こりますが、地続きのコート・ダジュールも地中海地震帯(こんな呼び名があるかどうかは不明)の線上にあるそうで、19世紀には比較的大きな地震に見舞われています。ニースでは、ここも地震に襲われる可能性があるよと聞きますが、実際には生まれてから一度も地震を経験したことがないというフランス人やイタリア人ばかり。こういう人たちは日本に来ると、小さな揺れでもかなりびっくりするみたいですね。
 フランスのマスコミは、極右政党が得票を稼ぐなど、政界で予想外の異変があったりするとすぐ、「これは《地震》だ!《津波》が来た!」なんて騒ぎ立てますが、それを聞く度に本当の地震がどういうものか知っていたら使えない表現に違いないのにと、複雑な気持ちになります。
 ニース付近が地震帯の上にのっていようが、殆どのフランス人にとって、地震は対岸の火事。最新テクノロジーの集約する大都市というイメージの東京にいながら、いざという時の災害用バッグを枕元に用意して寝ている、なんて言うとあっけに取られています。でも、夏の南仏は毎年のように山火事に泣かされるので、自然災害もいろいろです。
 写真は、モナコの北15kmの山間に立つ鷲ノ巣村ペイユ。去年の9月にこのブログでご紹介しましたが、この春も行って来ました。古代の遺跡もある古い村は、詩人で歌手だったレオ・フェレが住んだことでも知られ、今も中世の礼拝堂や町並みが続いていて、観光化されていない鷲ノ巣村の良さが凝縮されているようなたたづまいです。でも、19世紀の大地震で崩れた石造りの家がそのまま残っていて、この地方と地震が無縁でないことを思い出させてくれる村でもあるのです。
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by cheznono | 2007-07-16 23:34 | いつもの暮らし