ガイドブックにないイタリア

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 さて、「イタリア的、恋愛マニュアル」を観たら、ちょっとイタリアが恋しくなりました。明日何があるかわからないから、とりあえず今日を思い切り楽しもうというイタリアの精神は、もしかして、宵越しの金は持たねえ、の江戸っ子気質にどこか通じるものがあるかも?と首をかしげつつ、でも意外にというかフランス人に比べたら明らかにずっと保守的なイタリア人だから、稼いだお金はパーッと楽しく使ってしまおうと言いながら、根は保守的な江戸っ子と似ていてもおかしくないかも、と妙に納得したり。そういう見方をすると、イタリア人気質が結構身近に感じられるから不思議です。
 ニースから軽く日帰りできるイタリアン・リビエラの都市の中で、サンレモ以上に私が気に入っている町、インペリア。ガイドブックや旅の本からは殆どはずされていますが、中世の面影とバロック様式の建築がうまく融合している素敵な町だと思います。
 インペリアは、歴史的建造物の多いポルト・モリッツィオと商業が盛んなオネリアという二つの町が、20世紀初頭に合併してできた町で、両者は電車で10分位、バスで15分程度離れているのが特徴です。
 ここは、上質のオリーブ・ヴァージンオイルが採れ、またデュラム麦のパスタの生産でも知られるため、昔から繁栄し、かつサンレモ同様に地中海沿いのリゾート地としてヨーロッパ貴族に人気があった地域なので、全体に豊かな雰囲気が漂っています。ポルト・モリッツィオは海側の鉄道駅を出ると、市民が手動で操作するガラス張りの屋外エレベーターを使って丘の上の旧市街に上がることができ、海を見下ろしながら自分達だけでエレベーターで丘を上るという、スリルと感動の入り混じった気持ちを味わえます。
 バロック様式の大聖堂や教会、オリーブオイル博物館などのあるポルト・モリッツィオは、文化的な観光向き。対して、オネリアはしゃれたブティックや雑貨のお店が連なり、クラシックなアーケードのそぞろ歩きが楽しめるので、一挙両得ですね。
 海では、クジラやイルカのウオッチングを楽しむ船も出ているとか。18世紀のロシアや英国貴族も海に出て、こうしたウオッチングを喜んだというから、汚染が深刻と聞く地中海もこの辺りの生態系はうまく保たれているのかも知れません。 
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by cheznono | 2007-08-04 01:45 | イタリア絵日誌