<   2018年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

ヴィトレ城

b0041912_06295437.jpg
 15世紀のヴィトレ男爵のお城で、フージェール嬢とともにブルターニュ公国とフランス王国との国境を守ったゴシック様式の堅固な城塞です。こちらもヴィクトル・ユゴーが賞賛したことで知られますが、塔の立ち並ぶ城のファサードは、かなりの迫力。
 ヴィトレの町は1000年に誕生し、ヴィトレ城を中心に中世に発展していったようです。現存する塔のうち、3つは見学ができて、町を見下ろせます。城の中庭には、19世紀に牢獄として建てたられた建物が残っていて、今は趣きのある市庁舎として使われています。
 中世の繁栄を今に伝えるヴィトレの町は、車の通行量こそ多いけれど、観光シーズンでも人影はまばら。でも、フランスの花の町コンクールで上位に選ばれるだけあって、お花がきれいに手入れされている、とても感じの良い町でした。5キロほど先には、書簡で知られ、ルイ14世時代のサロンの花形だったセヴィニエ侯爵夫人が滞在したお城もあるのですが、今回は行けなくて残念。
 レンヌからTERで20分〜30分とアクセスも便利です。

b0041912_06294851.jpg

[PR]
by cheznono | 2018-06-30 20:35 | フランスの城と歴史

フージェール城


b0041912_06325209.jpg
 レンヌからバスで1時間10分。ブルターニュ公国の国境を守備したフージェール(フジェール:Château de Fougères)は、ヨーロッパで現存する要塞の中でも、最も状態が良いとされています。バスは1時間に1本は出ているのでアクセスが良く、城の向こう側の町も良い雰囲気の素敵な観光地でした。
 フージェールは、オノレ・ド・バルザックがフランス大革命中に起きた王党派によるヴァンデの反乱について描いた『ふくろう党』の舞台となった町ですが、シャトーブリアンやヴィクトル・ユゴーも中世の面影が色濃いこの町に惹きつけられたとか。
 フージェールの城は何度も攻撃され、幾度もの戦いに見舞われながら、1000年から1500年まで、ブルターニュ公国をイギリスやフランス王国からの侵入から国境を守るべく、健闘したようです。敵に囲まれても生き抜けるよう、城の中にも村があったそうですが、それにしては城内の庭の規模は小さめかも。
 現存する13の塔は、カルカッソンヌを彷彿とさせます。ただ、幾多の戦争によって中は廃墟に近く、レ・ボー・ド・プロヴァンスのようにツワモノたちの夢の跡といった印象。プティ・トランで高台のサン・レオナール教会の横からお城を見下ろすと、中世の在りし日が偲ばれます。
b0041912_06330175.jpg


[PR]
by cheznono | 2018-06-28 06:36 | フランスの城と歴史

b0041912_19451088.jpg
 レンヌと言えば、やっぱりモン・サン・ミッシェル。島を自然の姿に戻すために道路(堤防)を撤去して橋ができてから、ぜひもう一度見てみたいと思っていました。レンヌのバスターミナルから約1時間半で、モン・サン・ミッシェルの対岸に。数日前にレンヌで切符を買おうとしたら、ギリギリでも席は絶対あるから乗る直前に買えば良いと案内されましたが、その通り、パリからのTGVと接続しているわりに、バスは空いていました。
 対岸のバス停からは、タダのシャトルバスに乗って橋を渡り、島の全景が目の前に見えて来た所でバスが停車して、その後は徒歩。大潮の日は海に浮かぶ島になるそうですが、引き潮だったので白い砂浜に浮かぶ島の中に入ると、相変わらず賑やかな参道が修道院まで続きます。
 ベネディクト派の修道院の中はがらんとしていますが、やはり中庭を囲んだ回廊はきれいでした。女子修道院だとこの回廊がだいじな自由時間を過ごす場所なのですが、ここでは修道士がお祈りや瞑想をする場だったとか。この島で、写経や本を手書きで書き写した中世の修道僧に思いを馳せながら、薄暗い部屋を回りました。
 茹で卵サンドイッチを持参したので、オムレツは食べず、大昔に来た時に比べて、はるかに神秘性が薄れて感じられたのは、日差しが強かったからかな。そして、ここにも迷彩服の兵士たちがカラシニコフを手に見回りにやって来たのを見た時は、一瞬で現実に引き戻される感じが。僻地ではあっても、観光客が溢れる聖地はやはり要注意なのですね。取り外されて塗り直された大天使ミカエルが、鐘楼の上でピカピカに光っていました。
b0041912_19451914.jpg

[PR]
by cheznono | 2018-06-24 20:13 | フランスの城と歴史

b0041912_06093601.jpg
 パリからTGVで1時間半と、アクセスが楽になったレンヌを起点に、初めてのブルターニュ地方探索を開始しました。まずは、絵葉書で見かけるレンヌの旧市街から。学生の多い、活気ある街は、かつてのブルターニュ公国の繁栄を今に伝えています。
 『ブルターニュ紀行』を記したギュスターブ・フロベールが友人のマキシム・デュ・カンとこの地方を巡った頃の神秘性を今も保っているのは、やはりブレストやカンペールなど、半島の先の方かも知れませんが、入り口にあたるレンヌもなかなか個性的で、その歴史的建造物の豊かさに圧倒されます。18世紀には大火事、第二次大戦ではドイツ軍の空襲と、大火に見舞われたレンヌですが、旧市街には15世紀、16世紀の木骨組みの家並みがあちこちに。老朽化と安全上の理由から、戦後取り壊された家も多いそうですが、今なお、木造6階建が機能しているのはすごい!この辺りの木骨組みは、木の入り方が細かくて独特のデザインとなっており、フランスの他の地方で見かける木骨組みの家々とはかなり印象が異なります。地下鉄の駅もあまり目立たず、街並みの趣きを邪魔しないように設計されている感じ。そして、聞いてはいましたが、人が優しいのにも感動です。
b0041912_06110362.jpg

[PR]
by cheznono | 2018-06-23 07:01